在日米軍再編に伴い、福岡県築上町の航空自衛隊築城基地で5日から実施されている日米共同訓練で、戦闘機の飛行訓練が8日、本格的に始まった。午前9時45分から、米軍のF16戦闘機3機と築城基地所属のF15戦闘機4機がごう音を響かせて次々と同基地を離陸し、九州北方などの訓練空域に向かった。九州防衛局によると、同日午後にも1回訓練飛行をする。
訓練には、米軍三沢基地(青森県三沢市)所属のF16が5機、築城基地からF15が8機、F2が4機参加。九州北方と西方、四国沖で12日まで飛行訓練を行う予定。9日は福岡県立高校の入試があるため、米軍は試験時間中(午前9時40分-午後3時40分)の離着陸の自粛を表明している。
地元の市民団体「築城基地への訓練移転・日米共用化・海兵隊基地化に反対する会」の渡辺ひろ子代表は「日米の軍事一体化がどんどん進んでいくことに強い危機感を持つ」と話している。
=2010/03/08付 西日本新聞夕刊=