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在日華僑の視点 中国の「反日」の動きについて

劉肇新2005/05/01
私は在日華僑4世である。両親は「周りの日本人はあなたを通じて中国を感じ、理解する。したがってあなたは大使よりも重要な責任を負う事もある」と言っていた。
中国 NA NA
 連日日本のマスコミに取り上げられてきた中国の「反日」行動、鎮静化に努めてきた中国当局の「成果」があらわれてきているようだ。

 在日華僑4世である私は、幼少より常に日中関係のいろいろな動きに影響を受けながら生きてきた。私の両親は「周りの日本人はあなたを通じて中国を感じ、理解する。したがってあなたは大使よりも重要な責任を負う事もある」と言っていた。もちろん幼いころにはその意味を理解していた訳ではないが、長じてからはしばしばその「責任」を痛感することがある。

 先日来の中国の反日デモが「暴徒化」して、日系企業や日本食レストランに投石や破壊行為をしたことに、私も不快感を感じているし、被害にあった人々に同じ中国人として申し訳ないと思うと同時にそうした行動におよんだ不心得者に強い憤りを感じる。

 昨年のサッカーアジアカップの騒動のときもそうであったが、今回も何人かの日本の「友人」が私に中国当局や中国のマスコミの対応についての見解を聞かれた。おおむねその論調としては「デモ隊をどうして規制しないのか。マスコミはなぜ報道しないのか」などです。私に詰め寄られてもどうしようもないのだが、根気よくその話は聞くことにしている。

 しかし駐日の中国公館に日常的に嫌がらせや火炎瓶を投げたりという行為はしばしば行われているが、日本の警備当局もそれなりに努力しているし、報道されることもあまりない。社会主義国では、知らせないほうがよいことは知らせない。それが善いか悪いかはともかく、日本の報道の場合は、同じ場面のビデオを繰り返し流し、さも中国全土が混乱しているような印象を与えているような気がする。

 かつての第1次湾岸戦争の油まみれの水鳥の映像とか天安門事件の装甲車に向かう人の映像であるとか。確かにそれも事実(水鳥は捏造であった)だが、その一方に隠れた多くの事実があることも見逃してはならないと思う。今回私も中国の知人数人に電話したが北京も上海もみな平穏で「反日」の動きをしている者は、ごくごく少数であるとのことである。

 中国当局も5月4日に向けて「反日」デモを計画していた団体の幹部を「拘束」したと一部日本の報道機関が伝えているが、規制しようとしていることは事実であろう。

 靖国問題もいろいろ議論されているが、多くの日本人自身あの神社の歴史を知らないことや、現在もどのような思想信条に基づいているのか、ぜひホームページをのぞいて見られることをおすすめする。

靖国神社HPはhttp://www.yasukuni.or.jp/

ご意見板

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[7745] 知る権利とメディアリテラシー
名前:真田孝高
日時:2005/05/03 20:41
>社会主義国では、知らせないほうがよいことは知らせない。それが善いか悪いかはともかく、日本の報道の場合は、同じ場面のビデオを繰り返し流し、さも中国全土が混乱しているような印象を与えているような気がする。

全く、おっしゃる通りです。
「知る権利」は重要ですが、日本の場合、メディアは商業ジャーナリストですからその点を踏まえた受けての能力向上が重要になると思います。

まあ、日本の場合は単なる「商業主義」の枠に収まらないイデオロギーの偏りによる虚報・捏造報道もあるのですが。
[7722] 総合的に把握
名前:星一成
日時:2005/05/01 23:47
>この意見ははっきり言って傲慢です。日本の歴史認識だけ一方的に証拠があるというのは、いただけません。

いや、別に中国・朝鮮側にも証拠を出していただいても構わないのですが。
証言しか出てこないのが、本当に不思議です。

>日本の「新しい歴史教科書」は右傾化しています。こういう歴史認識は多くの方が、誤りだと思っているのですから。
政治家や自由主義史観の考え方は、間違いだという人も多い。

多くの方がそう思っていると、それが真実なのですか?
でしたら、確かに10億人居る中国人の歴史認識に逆らえる理屈は無くなりますね。



そんなわけ無いでしょう。



>個人的にはわたしはないと思いますが、現在の日本の情勢からすると、アメリカが朝鮮や中国と戦争状態になった時は、まきこまれる危険性は大いにあると思う。

朝鮮や中国と、米国。
どちらか一方を選べと言えば、僕は迷わず米国を信頼する方を選びますね。
なんたって、かたや日本に数十期の核ミサイルを向ける共産主義国家。
かたやミサイルを発射して軍事的挑発を繰り返す共産主義国家。

どちらが日本にとってより信頼できるパートナーなのかは、火を見るより明らかです。

>敵意はもっていないが、いまだ蔑視思想をもつ大人が多いのも事実です。わたしは、ブログ上でもふだんでも、そのような発言にあうことが多い。

あのような言動・行動を繰り返して、反感と嫌悪感を振りまかないとでも?
僕らはどこまで耐えなければならないのですか?

>私は、小泉首相は戦争を美化していると思う。
国家として、過去の大戦の戦犯を神道まるごと追悼するということは、今までの国家の足跡を正当だと美化しているということにつながる

戦犯ってなんなのか、本当に知ってますか?
物凄く怪しいのですが。

それに、別に小泉首相は靖国だけに参拝しているわけではありません。
靖国だけはダメだというのは、単なる中国&南北朝鮮の主張に過ぎません。

>わたしもいつも中国の方といろいろ普段から話し合うようにしています。彼らに、かれらの知らない歴史書や証言集を渡して話をしています。真実を知る努力を、お互いにすることは、良い事です。
共通の近現代の歴史書も出版されたようだ。

そういえば、ドイツの連邦議会議長が、中国でこんな発言をしています。

「ある国家が他国に対して過去の罪の反省を要求する場合、 最も良い方法はその国家が先に自分の過去を振り返り、自身の過去の苦痛を深く反省して、初めて道徳的に上に立つ事ができ、相手側がそれに羞じて、後悔するのである」

一方的な反省・謝罪要求が何故いけないのか。端的に示す言葉だと思いますね。
「ドイツの謝罪を見習え」と良く仰る方がいらっしゃいますが、どうやら「ドイツの謝罪実績」は、「それを受け入れる国」があってはじめて成功しているもののようです。
現実に、ポーランド等はいまだにドイツの謝罪と賠償を認めていません。
そして、ドイツはそのことを無視しています。

別に、ドイツは全ての事案について成功しているわけでは在りません。
日本が全ての事案について失敗してなど居ないのと同じように。

「成功例」と「失敗例」を比べてみれば、その違いは色々と明らかになりますね。
今度暇な時にでも、調べてみることをお勧めしますよ。

町村外相は記者からの質問に答え、「日本はドイツよりも多く、何回も謝罪している」と答えたそうですが、僕もそう思います。

中国・南北朝鮮側には、それを受け入れたくない理由があるようですがね。
[7718] ご意見板利用規定3に基づき削除しました(編集部)
名前:安藤晴彦
日時:2005/05/01 21:56
>この意見ははっきり言って傲慢です。
>日本の歴史認識だけ一方的に証拠があるというのは、いただけません。

ええ、いただけないことです。
しかし本当に残念なんですが、「日本の歴史認識だけ一方的に証拠がある」のです。
出来ることなら同じ土俵に立って勝負したいのですが、現状では土俵に立っているのは日本だけ。
中国・韓国は「俺のほうが強い」と騒いでいるだけです。
このことは、JANJANコロシアムでの議論を避ける神田さん、あなた自身がよく自覚しているはずです。
その他の方も、「従軍慰安婦」や「南京大虐殺」に関しての議論を避けています。


>日本の「新しい歴史教科書」は右傾化しています。
>こういう歴史認識は多くの方が、誤りだと思っているのですから。
>政治家や自由主義史観の考え方は、間違いだという人も多い。

左端にいる人は、何でも右に見えるでしょう。
また、「多くの方が」とか「という人も多い」というあいまいな主張でなく、しっかりとしたソースのある主張をお願い申し上げます。



>個人的にはわたしはないと思いますが、現在の日本の情勢から
>すると、アメリカが朝鮮や中国と戦争状態になった時は、まき
>こまれる危険性は大いにあると思う。

防衛戦争ならあるでしょうね。
ただし、中国のような膨張主義はまったくありませんので、「進出」はないと言っていいでしょう。




>私は、小泉首相は戦争を美化していると思う。
>国家として、過去の大戦の戦犯を神道まるごと追悼するという
>ことは、今までの国家の足跡を正当だと美化しているというこ
>とにつながる。

これは、大陸国家と日本の支社に対する死生観の違いに基づくものであって、美化とか右翼とかはまったく関係の無い話です。
中国・韓国において、歴史上の売国奴とされる人は死後も罵倒され続けます。
日本においては、死ねばみな神様。
従って、靖国に対する中国・韓国の要望は、内政干渉どころか日本文化に対する冒涜・脅迫・因縁であって、決して許されることではありません。



>わたしもいつも中国の方といろいろ普段から話し合うようにし
>ています。彼らに、かれらの知らない歴史書や証言集を渡して
>話をしています。真実を知る努力を、お互いにすることは、良
>い事です。
>共通の近現代の歴史書も出版されたようだ。


この文章から分かること(前から分かっていたが)は、神田さんの日本語が不自然だということ。


※この箇所は、ご意見板利用規定3に基づき削除しました(編集部)


それはともかく、「かれらの知らない歴史書や証言集」をぜひ教えてください。
非常に興味があります。
具体的な書名や記事名などを教えてください。
[7717] 勝手に、日本を代表しないでください。
名前:神田康夫
日時:2005/05/01 21:30
 杉山さん。
 日本を勝手に代表しないで下さい。
あなたの意見は中国の方に大きな誤解を生みだす危険性があります。
 日本にもいろいろな意見がありますが、杉山さんと違う意見を持っている人も多数いるはずです。
>日本の歴史認識にはきちんとした証拠もあり根拠もある、ということ、 
 この意見ははっきり言って傲慢です。日本の歴史認識だけ一方的に証拠があるというのは、いただけません。
 日本の「新しい歴史教科書」は右傾化しています。こういう歴史認識は多くの方が、誤りだと思っているのですから。
政治家や自由主義史観の考え方は、間違いだという人も多い。
>日本が再軍備したとしても再び中国朝鮮に進出する恐れはないということ。
 個人的にはわたしはないと思いますが、現在の日本の情勢からすると、アメリカが朝鮮や中国と戦争状態になった時は、まきこまれる危険性は大いにあると思う。
>現在の日本人の殆どは、中国朝鮮に対して敵意を持っている分けではないこと。
 敵意はもっていないが、いまだ蔑視思想をもつ大人が多いのも事実です。わたしは、ブログ上でもふだんでも、そのような発言にあうことが多い。
>首相の靖国参拝も、戦争を美化する意図は全くないということ。
 私は、小泉首相は戦争を美化していると思う。
 国家として、過去の大戦の戦犯を神道まるごと追悼するということは、今までの国家の足跡を正当だと美化しているということにつながる。
わたしもいつも中国の方といろいろ普段から話し合うようにしています。彼らに、かれらの知らない歴史書や証言集を渡して話をしています。真実を知る努力を、お互いにすることは、良い事です。
共通の近現代の歴史書も出版されたようだ。
[7713] 中国人を説得しよう
名前:杉山平治
日時:2005/05/01 13:36
私は、日本と中国朝鮮との関係が悪化している今日、関係改善の1つの打開策として、朝鮮や中国の在日のかたに、日本の現状を本国に正しく伝えてもらうのもいいかと思う。

それは、歴史認識の問題にしても、日本の歴史認識にはきちんとした証拠もあり根拠もある、ということ、歴史認識の問題を解決する方法は互いの歴史認識を認め合うしかないということ。日本が再軍備したとしても再び中国朝鮮に進出する恐れはないということ。現在の日本人の殆どは、中国朝鮮に対して敵意を持っている分けではないこと。
首相の靖国参拝も、戦争を美化する意図は全くないということ。

どれも日本の言い分ですが、日本に住んでいる在日のかたは、日本の言い分も正しいことを、よく分かっていると思います。ですから、これらの事を、しっかり本国に説明すればよいと思います。日本国内にいる在日の方々が声をあげれば、ちゃんと中国や朝鮮に届くと思いますし、在日が反日を支持する意思がないことも日本人に伝わり、嫌がらせなどもなくなると思います。
勿論このような仕事は政府のやることなのでしょうが、同じ民族に言われると説得力も増すと思うのです。
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