2010-02-28 22:35:27
吉村先生と繋がるいのち。
テーマ:ブログ無事出産を終え、退院を迎えるお母さん達はみんな必ず赤ちゃんを胸に抱いて古屋を訪れます。
古屋で薪を割り、壁を糠袋で拭くスクワットを繰り返し、ここでご飯を食べながら、やがてやって来る未知の体験について語り合うこの女だけの場所にいた自分を懐かしく思い、また恋しくもあるのかな。
ここにいて励んだ自分がいたから、この手に抱いている赤ちゃんが今ここにいると、その赤ちゃんの重み、産まれたばかりの赤ちゃんのお乳の匂いからも感じているんだろうな。
古屋で労働していた時、23日に産まれた赤ちゃんを抱いて2人の古屋友達が遊びに来ました。
お二人とも、安産。本当におめでとう(^-^)/!
抱いている赤ちゃんは本当に穏やかな顔。そこへ、吉村先生が私達の様子を見に古屋を訪れました。わぁ~、吉村先生だぁ~(^O^)/!吉村先生とは診察室以外の場所ではなかなか逢えないから、みんな先生を取り囲んでわぁわぁきゃあきゃあ。その時、「この赤ちゃんの手を見てみなさい。長年、自然出産に携わってきて分かった事がある。自然出産した赤ちゃんの手はこんな風にぱぁーっと開いているんだ。これは安心仕切っている証拠だぞ。もしくは、こんな風に繭玉を手のひらに抱くようにふぁ~としているんだ。顔だって、観音様のように穏やかだ。
出産は神がなさることなんだ。医療が介入しなくても、お母さんはこんな自然に元気な赤ちゃんを産めるんだ。」
確かに、私たちが近くでこんなに騒いでいても、赤ちゃんは本当に穏やかな顔をして、と思ったら突然、あんな小さな体全身でおっぱいが欲しくて泣き出しました!スッゴい元気な赤ちゃんだね~!
吉村先生の本の中にこんな章があります。とっても心に残っているお話なので、引用しますね。
潜在自然殖生
先日森林学者の方が「潜在自然植生」と言う話しをしてくれました。森林は果てしない大昔からあり、原生林はそれそのままの姿で完成されている。その中の一本の木が大きくなったり、枯れていくものもあるが、全体でバランスがとれている。それが何万年、何億年と続いてきた。それを保つ生命力を潜在自然植生という。人間の手が及ばなくても、次々に芽を出し、生長する条件の下にあるものは生き延び、条件の下にないものは枯れていく。それでも全体は守られ、続く、と。その方は地球にはそうした潜在的な自然植生があるのだから、それを信じて復活させ森を増やしてく活動をしている。そうした森を増やす事により、植生がまた蘇り、地球の健康とか、環境への影響を及ぼし、地球が蘇っていく。
お産も同じ。女性の身体は自分の力で産む潜在的な能力を持っている。それを私は、「潜在自然殖生」と名付けました。その能力は、女性が不自然な生活や人工的な食生活をする事などにより、また医療による人工的な介入によって衰退させられて来たわけです。その事が女性の心身の健康、ひいては子供の健康、子供が生きる環境にまで影響を及ぼしている。女性の身体にあるポテンシャルはまだ完全に失われたわけではないと私は信じます。医学を含め人間の意識的な不自然な働きかけにより弱体化しつつありますが、まったく消えてしまった訳ではなく、隅のほうに追いやられ、隠れてしまっているに過ぎない。人間の潜在能力はそんな簡単になくなりはしない。それこそ何万年、何百万年の間人間はそうした力で子どもを産んで来たわけだから。
お産を蘇らせることは自然の森を復活させ、地球の環境をよくしていく事と同じだと思います。私は無意識のうちに好きな事をやっていたらお産の家を作ってしまった。顔をしかめて科学的方法論だけでお産を追求しても明るい先は見えてこない。女性が無意識にゆだねた本能的なお産をした時、その生き生きとした表情や可愛がり方を見ていると、ここに希望があると感じます。」(お産!このいのちの神秘 より)
女性が自分の力で産む事をこの手に取り戻す。そうすればもっと地球の環境は健康になり、そこに住む人間も健やかに生きられる。
自然に産むために何を食べればいいか、住む環境がどんなだったら、どんな風に生きればいいか、また自分の子どもが子どもを産むとき、自然に産める能力を持っているにはどんな物を食べさせ、そこから広がって、綺麗な水や空気や海や、汚染されていない、土を、森を次の世代の為にどうしたら残せるか。一緒に生きている地球上の全ての生き物の多様性をどうしたら保てるか。そんな風に全部繋がっていくんですね。
私たちは繋がる命の一つなんだな。
私が抱いている赤ちゃんは昨日産まれた、直子ままの赤ちゃん。前回、宇宙出産した直ちゃん、今回は野獣出産だったって。5人目の赤ちゃんです。直ちゃん、頑張ったね!本当におめでとうo(^-^)o~!
明日は満月ですね。予定日が近づいているから、よくお腹が張り、夜は前駆陣痛があります。
もうそろそろ。でもいつなんだろう!何から始まるんだろう。どきどきです!
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