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2010年03月08日 XML このブログを購読する

プルシェンコの前にプルシェンコなし、プルシェンコの後にプルシェンコなし
[ Figure Skating(2009-2010) ]    

<続き> 

プルシェンコ選手に対するカナダからの中傷めいた攻撃はひどいものだった。北米に行くと、ロシア選手はいつも冷遇され、ときにあからさまな攻撃の対象になる。これが日本人選手ならとっくに試合前に精神的につぶれている。それでも、彼は失敗のない演技を披露し、「何様、オレ様、プルシェンコ様」のスタイルを貫いた。

プルシェンコは真に偉大なアスリートだ。天才のなかの天才。ベストオブベスト。あの至高ともいえる身体能力、ひるむことを知らない強靭な精神力・・・・・・

今回プルシェンコとジャンプで競ってくれるだろうと期待されていた、ジュベールやランビエールは次々4回転で崩れた。

今の採点が、さまざまな方法で「操作」されているのは、(日本人以外の)有名コーチや選手があちこちでもはや公然と批判している。「ジャンパーには勝たせないぞ」ルールであることも、ジャンプに特別な才能をもった選手であればなおのこと実感しているはずだ。4回転を降りるのがどれほど難しいか、4回転は3回転とは全然違うのだ。4回転を跳べるのは「神に選ばれた」選手だけ。それを完成させるためには、膨大な時間と努力を要する。優れたジャンパーであればあるだけ、その「価値」の希少さがわかっている。

今回の五輪のショート、4+3を跳ぶプルシェンコ選手と3+3しかないライザチェック選手と高橋選手が、ありえないほどの僅差。こうした「異変」が起こったとき、選手のこころに起こることは? 高橋選手やライザチェック選手は自信をもってフリーに行ける。トリノで優勝候補のスルツカヤ・コーエン両選手に迫る点をもらった荒川静香と同じだ。一方の「抑えられた」と感じた選手のほうは、不信感や憤りを自分の中でコントロールするのが大変になってしまう。

スルツカヤはその負の感情を制御できず、トリノでジャンプをミスした、だがプルシェンコはそれでも乱れなかったのだ。

傲然たる態度の裏で、凡人にははかり知れない努力をし、しかもそれを毛ほども見せない。まさにプルシェンコの前にプルシェンコなし、プルシェンコの後にプルシェンコなし。これほどのアスリートはめったに出ないし、ルールで高難度ジャンプへの挑戦を罰しているようなルールを続けているフィギュアでは、もう出ないかもしれない。

ルールと採点を動かすことで、トリノ以降、数年であっという間に4回転ジャンプの価値が弱められてしまった。ダイアモンドがガラスになってしまったようなものだ。プルシェンコは試合後、「4回転はもう無価値にされた」と言い、ストイコは、「フィギュアは殺された」と憤った(こちらの記事参照)。

しかし・・・やっぱりプルシェンコのプログラムは好きになれない(笑)。ショートの曲、なんでアランフェスなんでしょうか、プル様? アランフェスである必要性を感じませんが・・・? 音のない映像をみたら、「なぜに、この音楽でこの動き・・・?」とボーゼンとしてしまったのですよ。

だが、個人的な好き嫌いでプルシェンコが負けたことを喜ぶ気にはなれない。4回転ばかりを重視する風潮は嫌いだが、ルールで認められている以上、この世界最高難度の技を完成させた選手は高く評価されるべきだ。プルシェンコはスピンやステップのレベルもシーズン最初からかなりピタリと揃えてきた。これだけルールが変わったにもかかわらず。そうしたら、シーズン後半になって、ステップにレベル4が出始めた。レベル4を取ると、ステップは加点の反映割合が増え、点がかさ上げできる。これがMizumizuの目には、プルシェンコ対策に見えたのだ。ステップのレベル取りはシーズン初めはかなり難しく、高橋選手もなかなかレベル3を揃えられなかった。ところが五輪では、ライザチェックやチャンや高橋選手など、プルシェンコと競えると「仕分け」された選手には、気前よくステップのレベル4がつき、気前よく加点2がついたのだ。

チャン選手や高橋選手のステップが高評価なのは問題ないと思うが、ライザチェックが彼らと同レベルの評価・・・? 狂ってるわ。

「質がいいものをどんどん評価しようという流れになった」と平松氏は五輪のあと加点のつけ方について説明したようだが、それなら、男子のジャンプに加点「2」がつかないのはなぜだろう? キム選手があれほどもらったジャンプでの加点「2」が、男子選手に見当たらないのはなぜ? もちろん、「女子と男子とではジャッジ団が違うから判断が違うのは当たり前」と辻褄合わせで言うこともできる。だが、基本的に現在の採点は絶対評価。それがこんなに試合によって上下したり、「ある種の傾向がある」ほうがおかしいのだ。

まさに、「無理が通れば道理がひっこむ」採点。1つ1つは筋が通っているといえば言えるのだが、他選手と比較したり、これまで点の出方を勘案すると、異常としか言えない現象があちこちに起こっている。絶対評価というのは理想的すぎ、そのむなしい理想主義が思惑に利用され、公平になるはずのものが、逆に不公平になっていく。理想主義というのは、常にこうした側面をもつ。

男子で気前のいい加点が出たのは、ジャンプではなくステップだ。どうも「安藤・浅田には勝たせないぞルール」と同じニオイを感じるのだ。そのぐらいしか、プルシェンコ独走を阻む点を技術点で与えるマジックはないからだ。ステップのレベルが3か4かで加点の反映割合が変わってくる。4で加点をもらえば点が伸びる。ステップでレベル4はめったに出なかったのだが、五輪では急に、かなり出た。もちろん、ステップで世界最高レベルのテクニックをもつ高橋選手は、この「恩恵(?)」に浴している。高橋選手のように全方位で欠点の少ないスケーターは、ルールがどうあろうと有利。ストイコは、今回の五輪でもっとも印象に残った選手として、高橋選手を挙げ、その「トータルの力」を賞賛している(4回転へのチャレンジもジャンパーの彼は高く評価)。

余談だが、ストイコは小塚選手のことも褒めている(タケヒコと呼んでいたのは、本田タケシと混ざってるのか?・笑)。まったく同感。シーズン後半にきて、あの難しく、洗練されたフリープログラムを、あそこまで完成させてきたのは印象的だった。なのに、あの点・・・ 高橋選手を評価する眼があるハズのジャッジが、小塚選手が出てくると突然眼が悪くなるのは・・・(また同じ話になるのでよそう)。

ストイコは本田武史つながりもあるのかもしれないが、本当に日本男子選手贔屓だ。ジャンパーのイメージが強い彼だが、カナダ選手というのは、「滑ることの技術」そのものを非常に重視するし、ストイコが高橋・小塚選手を好むのは、この2人の日本人のスケート技術が世界トップだからだ。これだけ高橋選手や小塚選手の長所を理解してくれ、頼まれたわけでもないのに褒めてくれる元一流選手も珍しい。

先輩一流スケーターをコケにするようなチャンの呆れた発言を、空手チョップ並みの苦言で諌めてくれる、カナダのフィギュア界では珍しく「あたり前の感覚」を失っていない人(こちらの記事を参照)。長野の銀メダリストでもある。こういう人は大切にして、もしストイコがショーに復帰する意思があるなら日本に呼ぶなど、関係を作っておいたほうがいい。

小塚選手の「抑えられた順位」に関して、チャンと同国人のストイコがこれほど、「もっと上であるべき」と言ってくれているのに、日本で同じことを言う関係者が誰もいないとは、本当に信じられない。ここまで見ザル、言わザルになるのは、一体なぜなのか。

Mizumizuは高橋選手の才能は誰よりも評価しているし、銅メダルの快挙は、本当に、心から素晴らしいと思っている。個人的な主観で言えば、演技構成点はもっと高くてもいいとすら思う。だが、五輪でどうしてもひっかかるのは、フリーで3F+3Tがクリーンに決まらなかったことだ。ショートのほうも、完璧ではなかったが、あれについては目をつぶってもいい。だがフリーのほうは誰の目にも明らか、完全に詰まってしまった。ダウングレード判定が適切か不適切かという話ではなく、3+3がクリーンに決まらない五輪メダリストというのは、他に同等以上のジャンプを降りて完璧にプログラムをまとめ、それでも順位が上がらなかった選手がいるのを見るとなおさら、高橋選手は日本選手の中で一番フリーの技術点が低かったということも含めて、もうひとつスッキリしないのだ。

プルシェンコに話を戻そう。最初は「つなぎ」の悪さを根拠に、プルシェンコを演技構成点で落とそうとしたフシがある「ある勢力」。だが、それはロシアからのクレームと、アメリカ人ジャッジの「工作」をフランス紙がバラしたことでできにくくなった。

確かに本田武史の言うとおり、バンクーバーのプルシェンコのジャンプは、「彼らしからぬジャンプだった」かもしれない。だが、ジャンプは降りてナンボのはずだ。回転不足もなく、軸が傾いても、ピタッと降りてくる。あのジャンプはやはり超絶。

これほど長い期間にわかって、転倒もなく(8年間転倒なし? 人間ですか? まったく・・・ 日本男子は毎回毎回コケたり、グラッとしたりしたりしてるのに)、4回転を跳び続けた選手はプルシェンコ以外にいない。プルシェンコに回転不足があるだろう? エッジ違反があるだろうか? スピンの回転も速く(ポジションは個人的にはきれいだとは思わないのだが)、ステップでも点を(落としたくても)「落とせない」。ステップは、レベル3を取れば十分だったのだ。五輪前までの「傾向」で言えば。

チャン選手が今回力を出せなかったのは、プルシェンコの復帰を受けて、できもしない4回転をプログラムに入れようとしてケガをしたせいだ。本当は今回の五輪王者は、4回転なしでトリプルアクセル2度を決めれば十分で(実際、そういう選手がプルシェンコを破ったが)、それを考えればチャン選手に行っていた可能性が高い。というか、そのつもりでお膳立ては着々となされていた。

プルシェンコと同じ土俵にのってしまったら、ほとんど必ずその選手の肉体は破壊されてしまう。いや、プルシェンコ自身の体もいつまでもつかわからない。あれだけ長期にわたって4回転をあの確率で跳び続けた選手など、いないのだから。

そして、肉体全体から発散されるエネルギーの凄さ。ジャンパーが勝てなくなって以来、男子フィギュアから消えつつある男性的な魅力が氷上で炸裂する。いくら滑りのきれいでステップが巧みな選手が正確なエッジワークで演技をしたとしても、一瞬にしてその印象を吹き飛ばすような迫力がある。こういう天才を出さないようにするルールを思惑だけで続行させれば、ただでさえ下がりっぱなしのフィギュア人気はさらにどん底に落ちるだろう。プルシェンコは確かに滑りの面では難点がある。だが、そんなものは帳消しにする超絶なるスケーターではないか? 一流選手になればなるほど、それがよくわかっている。高橋選手も、「あの人はもう、違うというか、何と言うか・・・」とその凄さを認めていた。単独でさえ習得が難しい4回転をあれほどの確率で跳ぶ。世界のトップスケーターがいかに努力してもできない4+3を100%の確率で試合で決める。やはりバンクーバー・オリンピックの男子の金はプルシェンコに行くべきだった。ロシアはそう言い続けるだろうし、Mizumizuもそう言い続ける。

 




最終更新日  2010年03月08日 11時55分00秒
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