「オープン戦、広島9‐8ロッテ」(7日、福山)
就任後初めて、西村監督が試合後の会見を取りやめた。投手陣は計4本塁打を浴び、結局サヨナラ負けを喫した。それだけだけでなく、守りでは2失策がいずれも失点につながり、攻撃では盗塁死や走塁ミス。広報を通じて「関東での6連戦から出直します」とコメントするのが精いっぱいだった。
普段は温厚で冷静な指揮官でも、いら立ちを抑えられなかった。報道陣に軽く左手を挙げると、足早にバスに乗り込んだ。オープン戦とはいえ、ここまで7試合で1勝5敗1分の成績。特にこの日はミス連発に我慢ならなかった。細かいプレーの徹底をモットーとする西村監督にとっては何より許し難い内容だ。
9日のヤクルト戦(神宮)からは、より開幕を想定したメンバーで戦うことになる。約2週間後に迫るシーズンへ向け、急ピッチでチームを立て直す。
(2010年3月7日)