第18回柔整師国家試験 解答速報
必修+午前
総評
必修は第17回柔整国試よりもやや難
一般問題午前は易化(生理学・運動学以外は過去問一致率上昇)
一般問題午後は第17回柔整国試並み(やや難)→簡単な問題と難問の落差が激しい
統計の母集団が増えるにつれ「必修が例年よりやや難しかった」との数値が出てきています。
受験生@「解ける問題は秒単位で解けるが、解けない問題は教科書を精読しても難しい」
受験生A「やはり必修が勝負でした。」
必修総説
必修問題の過去問一致率が低下しています。一般問題の過去問一致率が第17回柔整国に比べ劇的に上昇したのとは対照的です。必修の一問が明暗を分けるテストでした。
※ぱすきーでは必修30問の受験生の声を募集しています。
◎◎問1 顎関節を構成する骨はどれか。→側頭骨
●顎関節をぱすきー7 解剖 D 問2 解説
関節をつくる組み合わせ ◎下顎骨(下顎頭)⇔側頭骨(下顎窩) ◎後頭骨(後頭顆)⇔環椎(上関節窩) | |||||||
◎鎖骨(外側端)⇔肩甲骨(肩峰) ◎仙骨(耳状面)と腸骨(耳状面)の間で仙腸関節 |
★コメント:2年連続の顎の問題でした。「ぱすきー7 解剖 D 問2解説」に載せている上記の4つの関節構成の組み合わせは間違いやすいものです。今後の国家試験では起始停止表を丸暗記していても無意味でしょう。関節や筋や腱の走行などに関してしっかりと学ぶ必要があると思います。
★受験生の声:毎年の事ながら必修一問目は出鼻くじかれ系問題でした。
◎◎問2 横突孔を有するのはどれか。→頸椎
●プレミアム問題集第2巻 問2 解説
頚椎の特徴として横突起に横突孔があり椎骨動静脈が通る。 |
●プレミアム問題集第4巻 第5巻 問34 解説
◎頚椎には横突孔が存在し、C6から椎骨動脈が入り上行する→左右の椎骨動脈が合流して脳底動脈となる。 |
●鍵本
★コメント:体幹系の解剖問題。ぱすきーの模型は激安品の海外製品ですので、間違ってC7まで椎骨動脈が貫通しております。講義中の体幹の模型へのツッコミを覚えている方ならば解けたでしょう。
★受験生の声:頭真っ白で鉛筆転がしたのですが、もっと冷静に考えるべきでした。
◎◎問3 問脈に注ぐ静脈はどれか。→脾静脈
●ぱすきー7 A 問4
問題:門脈の根となる静脈はどれか。→脾静脈
脾静脈+上腸間膜静脈+下腸間膜静脈→門脈 |
●プレミアム問題集第3巻 問42 解説
門脈に注ぐ血管:脾静脈・上腸間膜静脈・下腸間膜静脈・左胃静脈・右胃静脈・臍傍静脈 |
★コメント:解剖循環系は門脈でした。過去問的にも頻出分野でした。
★受験生の声:解剖で唯一の自信が持てる問題でした。
◎◎問4 脊髄で交感神経の神経細胞が存在するのはどれか。→側角
●プレミアム問題集第2巻 問52 解説
交感神経の節前ニューロンは脊髄後角に存在する。→×
※交感神経系の節前ニューロンの細胞体→「第1胸髄から第2胸髄の側角」にある。 |
●プレミアム問題集第3巻 問88 解説
◎自律神経(交感神経系):脊髄の中の側角に節前線維細胞体→脊髄から出た交感神経節に節後線維細胞体 |
●プレミアム問題集第4巻・第5巻 問52 解説
◎灰白質:脊髄の中心のH字状の部分で「神経細胞体」が密集している | |||||||
→前角(運動神経細胞)・側角(自律神経細胞)・後角(感覚神経細胞)とに分けられる。 |
●プレミアム問題集第4巻 問56
交感神経の節前ニューロンは脊髄側角に存在する。→〇 |
★コメント:上記のように多数の的中がありました。ぱすきーの直前講座でも完全的中でした。なお、この問題に関しては錐体路の説明でも「前皮質脊髄路」と「外側皮質脊髄路」があり、脳からでていく時に「なぜそのまま下行せずに前に行くのか」という説明を繰り返し行っていたので、錐体路を極めた方でも解けます。
やはり神経系をしっかりと理解しておくことが大切だと感じられる一問でした。
★受験生の声:書き換えて前角を選んでしまいました。「前」とつく選択肢が前角と前索の2つあるため、テクニック的にどちらかだと思った自分を恥じるのみです。
午後
上記の解答案は必ずしも厚労省発表と一致するわけではありません。
自己責任でお願いします。
黄色は審議中です。
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