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NIKKEI NET

英蘭への預金返済法案に反対多数 アイスランド国民投票

 【レイキャビク=石井一乗】破綻した銀行へお金を預けていた英国とオランダの預金者を公的資金で保護する法案の是非を問うアイスランドの国民投票が6日夜(日本時間7日午前)締め切られ、開票速報によると反対票が圧倒的多数に達している。これにより現法案の廃棄がほぼ確実となった。開票率3割程度の段階で、法案への反対票は9割強に達している。最終結果の判明は7日になる見通し。

 アイスランド政府はこれを受け、英国、オランダ両政府との間で、改めて資金返済条件の緩和などの再交渉に入る。ただ交渉に時間を要するようなら、アイスランドに対する国際通貨基金(IMF)などからの金融支援に遅れが生じる可能性も指摘されている。

 アイスランドでは金融危機を受けて2008年秋に大手銀ランズバンキが経営破綻。同行傘下のインターネット銀行「アイスセイブ」に預金していた英国とオランダの預金者の資金が凍結された。英蘭政府は自国で預金者に弁済し、計50億ドル(約4500億円)強の返済をアイスランドに求めている。 (09:24)

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