コンクリート橋脚 プラスチック繊維で強度増…砂利の代替
3月7日13時33分配信 毎日新聞
拡大写真 |
阪神大震災時の1.5倍の強さで揺らされ、ひび割れ程度で済み、崩壊を免れた橋脚=兵庫県三木市の防災科学技術研究所「E−ディフェンス」で、野田武撮影 |
通常のコンクリートはセメントと砂、砂利を混ぜる。東工大の川島一彦教授(耐震工学)らは、砂利の代わりに、衣装ケースなどの原料となるポリプロピレン製繊維(長さ1.2センチ、太さ0.03ミリ)を1.5%の割合で混ぜて、実物大の橋脚(高さ7.5メートル、太さ1.8メートル)を造った。
川島教授らは、この橋脚を同研究所の震動台「E−ディフェンス」(兵庫県三木市)で実際に揺らす実験をした。阪神大震災時にJR鷹取駅(神戸市)で記録された揺れと同じ強さで3回、さらに1.5倍の揺れで3回揺らしたところ、10本以上の細かいひびが入ったが壊れなかった。繊維を混ぜることでコンクリートにねばりが生まれ「引っ張り強度」が増したためという。
プラスチック繊維を使うと従来より高価で粘度が高く扱いにくい欠点もあるが、川島教授は「量産化すれば価格も下がり、巨大地震でも倒壊しない橋を造ることができる」と期待している。【野田武】
【関連ニュース】
皇太子さま:雅子さまは「着実に快復へ」50歳会見(3)
五輪スノーボード:神戸に恩返し 震災被災の家根谷選手
チリ地震:「阪神以上の揺れ、正直怖かった」日本大使館員
大相撲春場所:第2新弟子検査、8人が受検…向井、福岡ら
ハイチ大地震:「日本の経験を伝えて」…国連防災担当
最終更新:3月7日13時35分
Yahoo!ニュース関連記事
- コンクリート橋脚 プラスチック繊維で強度増…砂利の代替[photo](毎日新聞) 3月 7日13時33分
- <コンクリート橋脚>プラスチック繊維で強度増…砂利の代替[photo](毎日新聞) 3月 7日13時16分
ソーシャルブックマークへ投稿 0件
この話題に関するブログ 2件
関連トピックス
主なニュースサイトで 阪神淡路大震災(1995年1月17日) の記事を読む
この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます
- 風船が一瞬で破裂…出回る違法「レーザーポインター」 [photo](産経新聞) 6日(土)9時9分
- ガス田「積極的」と反論=6カ国再開に「希望」−中国外相(時事通信) 7日(日)12時4分
- 米、普天間現行案決着へ圧力=日本側の絞り込み前に神経戦(時事通信) 7日(日)17時54分
|