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【経済】

トヨタ、11年春の業務職採用を大幅減

2010年3月6日 朝刊

 トヨタ自動車は5日、2011年春の採用計画で、一般事務職に当たる「業務職」の募集を「若干名」に抑える方針を明らかにした。業務職は短大・専門学校の卒業生が中心。今春の採用予定は約100人で、大幅な削減となる。

 大規模リコール(無料の回収・修理)で販売の先行きが不透明な中、厳しい経営環境でも黒字を維持する体制の整備が狙い。大卒・高専卒の事務職、技術職や高卒・専門学校卒などの技能職についても採用を抑制するとみられ、学生側にとって厳しい就職戦線となりそうだ。トヨタの業務職は、厳しい雇用情勢を反映し、数年前から短大・専門学校卒に加えて大卒の応募者も採用している。人数は1998年度の約330人をピークに抑制傾向に入ったが、ITバブル崩壊後の02年度以降も130〜180人を維持。昨春実績は233人だった。

 トヨタは金融危機後の業績低迷を受け、厳しい環境下でも黒字を確保する体制づくりに着手。ITを活用するなど仕事のやり方を抜本的に見直している。

 

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