「それじゃあ行ってくるね」
そう恋人に言い残して元気に家を出て行ったメイドの冬香は、
勤め先のこのN氏の屋敷で物言わぬ人形になっていました。
前々から冬香に心奪われていたN氏が、冬香を永遠に自分のモノにしてしまいたくなったのです。
泣きながら助けて欲しいと懇願し、涙で濡れ、
恐怖に歪んだ顔も今ではうっすらと微笑みすら浮かべているようです。
彫像として楽しむために脚を切断して台座の上に固定された冬香の身体は冷たく、
つやつやとした光沢を放っています。
その内保存してある冬香の脳を改造して身体に戻し、脚も元通りにして
機械仕掛けのメイド人形にして使うのも良いかもしれないな、
満足そうに彼女の身体を撫でながら、N氏はこれからの冬香の使い道を
あれこれと思いめぐらせ一人悦に入っていました。
恋人にだけしか見せた事のない美しい裸体を、今ではN氏のためだけに晒す冬香。
この間まで恋人の優しい愛撫を受けていた柔らかい身体はひんやりと固くなって、
N氏の無遠慮な愛撫をただ黙って受け入れるだけでした。
メイド+人形、剥製好きなあおばです。
自分でも思ってみなかったこんな形で御主人様に御奉仕するハメになる、
というシチュが好きなのです。
虚ろになってしまった女性が裸体を晒されても
もう恥ずかしがる事も嫌がる事も出来ずにただ
モノとしてあるだけ、というのが哀しくも萌えなのですね。
元はもっと長い文章をつけていたのですが、短くしてみました。
2005/12/17