女優の愛染恭子(52)が今月1日に沖縄・竹富島沖で、乗っていた船が爆発炎上する大事故に遭遇していたことが6日、明らかになった。都内で行った主演映画「奴隷船」の公開初日の舞台あいさつで、自ら告白した。愛染はスタッフ9人と雑誌の撮影で石垣島から離島に向かっていたところ、船のエンジンが火を噴いた。船は炎上からわずか4分で沈没したが、愛染はたまたま通りかかった定期船に乗り移って無傷だった。
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愛染が「奴隷船」ならぬ「炎上船」に乗り合わせていた。
関係者によれば、事故に遭ったのは1日午前10時ごろ。愛染がスタッフ9人と、雑誌の撮影のため、ダイビング船で、石垣島から南西20キロの新城島(あらぐすく)島に向かう途中、突然、エンジンから火を噴いたという。スキューバダイビング用の酸素ボンベにも引火し大爆発。
愛染らは黒煙に包まれる中、偶然通りかかった小型フェリーに慌てて飛び移り、難を逃れたが、船はわずか4分後に沈没した。愛染ら撮影隊にケガはなく、船長が軽いやけどを負った。撮影機材はすべて焼失したという。
火災は新聞やテレビで報じられるニュースとなったが、まさか愛染が乗り合わせていたとは…。
愛染は、この日の舞台あいさつに元気に登場した。「ヌード引退作が遺作になったかもしれなかったんです」とあっけらかんと会場を笑わせた。
「奴隷船」は、団鬼六氏の短編小説を原作に、SM小説家と愛人らの異常性欲の世界を描く。1981年に映画「白日夢」でポルノ界のスターとなり30年以上にわたって一線で活躍してきた愛染は、今作で裸を封印する。
「デビュー当時からかわいがってもらった」という団氏が記した「君はストリップ界の名花である」という手紙を読み上げられると涙。「今後は脱がない女優や監督業で、新しい愛染を出したい」と新たな旅立ちを宣言した。