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「エアディナー」食べまね競う 通天閣で「世界大会」へ

2008年05月27日

 料理がなくても、いかにおいしそうに食べるまねができるかを競う「エアディナー」の大会が6月1日、大阪市浪速区の通天閣で開かれる。音楽に合わせてギターの弾きまねをする「エアギター」の食事版。食べ物を平気で残したり捨てたりする人が多いなか、実際にはない食べ物を想像しながら食べてもらうことで、食べ物を粗末にしている飽食ニッポンを見直そうという試みだ。

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 大会は2回目。昨年3月の大会は、中高年の健康サポートや交流の場づくりに取り組むNPO法人「ゴールデンエイジ・ネットワーク風の会」(大阪市中央区)と異業種交流会「文化創造倶楽部」(八尾市)が主催して大阪市都島区で開かれ、12人がお好み焼きやおにぎり、懐石料理などの食べまねを披露した。

 今回は「世界大会」と位置づけ、1日に幸福の神様「ビリケンさん」生誕100周年などを記念して食や環境を考えるイベント「通天閣で知るほんまもん」が開かれる会場で大々的にアピールすることにした。ケニアやウクライナ、インドなど数カ国の外国人も招き、国際色豊かな大会にするという。

 参加者は身ぶり、手ぶり、口ぶりだけでおいしさや喜びを表現。審査では食への感謝の心の有無も判断される。持ち時間は1〜2分。小道具は使えない。

 発案者の一人で、大会を主催する「エアディナーで世界を結ぶ会」の小野元裕さん(38)は、「世界的に食糧危機が叫ばれ、日本の食料自給率は40%を切っているのに、相変わらず食べ物が大量に捨てられている。飽食の時代に警鐘を鳴らすとともに、外国人にも参加してもらうことで、飢餓に苦しむアフリカなどにも目を向けてほしい」と話す。

 予選が31日午後2〜4時にあり、通過すれば翌1日午後3時半〜5時の決勝に出場できる。通天閣でのイベント入場料(前売り800円)で参加できる。申し込みは29日までに小野さん(072・993・2037、または070・5432・2795)へ。(北村哲朗)

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