北海道羅臼町の羅臼漁協所属の漁船2隻による道海面漁業調整規則違反事件で、高橋はるみ知事は6日、僚船17隻のうち多数の漁船が、操業位置を示す衛星通信漁船管理システム(VMS)の電源を意図的に切って操業していたことを明らかにした。道は同規則違反で行政処分する方針。
漁船2隻が北方領土・国後島沖でロシア側から銃撃された問題を受け、道は2隻とともに、北方領土周辺水域のスケトウダラ安全操業に出漁した羅臼漁協所属の僚船17隻の航跡などを調査。このうち14隻のVMSが2時間以上作動していなかったことが分かっている。【高山純二】
毎日新聞 2010年3月7日 東京朝刊