10~12月期GDP、4・6%成長 3四半期連続プラス

2010.2.15 08:57

 内閣府が15日発表した昨年10~12月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比1・1%増、年率換算で4・6%増と3四半期連続のプラス成長となった。2009年の暦年の実質成長率は、5・0%減と、戦後最悪のマイナス成長だった。10~12月期は、外需に加え、個人消費や設備投資がプラスとなり、内需も牽引した。

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 10~12月期の内訳は、約6割を占める個人消費が実質で前期比0・7%増で、エコカー減税やエコポイント制度などの政府支援で拡大が続いた。設備投資も1・0%増と、1年9カ月ぶりに増加に転じた。この結果、前期比増減率に対する内需の寄与度は0・6%で、1年9カ月ぶりのプラスを記録した。輸出も5・0%増で、新興国向けを中心に堅調に推移。外需の寄与度は0・5%だった。

 生活実感に近い物価変動を含む名目GDPは前期比0・2%増、年率換算で0・9%増のプラス。総合的な物価動向を示すGDPデフレーターは前年同期比3・0%減で、デフレが続いていることを示した。

 津村啓介内閣府政務官は15日の記者会見で、「二番底の懸念は少し薄らいだ」と述べた。

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