韓国軍:墜落死のヘリ操縦士二人を悼む声続出
パク・ジョンチャン准尉、総飛行時間4195時間のベテラン
ヤン・ソンウン准尉、3歳の娘を残し
- パク・ジョンチャン准尉とヤン・ソンウン准尉
今月3日、陸軍第109航空大隊所属のヘリコプターが夜間飛行中に墜落し、操縦士二人が死亡した事故で、陸軍の関係者たちの間では4日、二人の死を悼む声が相次いだ。事故で亡くなった主操縦士のパク・ジョンチャン准尉(44)は、副操縦士のヤン・ソンウン准尉(31)の夜間飛行能力を向上させようと、一緒に乗り込んでいた。
陸軍によると、パク准尉は約20年にわたってヘリコプターの操縦経験を積んだベテランで、総飛行時間は4195時間だった。部隊の教官として使命感を持ち、優秀な操縦士を育成しようと、情熱を傾けていたという。
回転翼機操縦士第49期生として1990年に任官したパク准尉は、任務に就く際、規則やマニュアルを徹底的に守ることで定評があり、また人格的にも優れ、同僚たちの信望が厚かったという。
妻との間に16歳の長女、12歳の次女、11歳の長男をもうけ、3姉弟は普段から、父親がヘリコプターの操縦士であることを誇りに思っていたとのことだ。
ヘリコプター中隊長のチョン・ギョンス少領(少佐)は、「自分のことよりも、チームワークを重視する献身的な方だった。良い同僚だっただけでなく、ほかの誰よりも素晴らしい操縦士だった」と語った。
一方、ヤン准尉は3年前、同い年の妻と結婚し、3歳の娘をもうけていた。昨年、回転翼機操縦士第184期生として任官したヤン准尉は、総飛行時間が約190時間の若手操縦士だった。2002年に副士官(下士官)として任官し、航空学校のエンジン整備士として8年間勤務してきたが、操縦士になる夢を実現したいとの思いから、昨年に准士官として操縦部門の門をたたいた。部隊内で最も低い階級の准士官として、多忙な毎日を送る中でも、単位銀行制度(高卒者が正規の大学に通わなくても、大学などの学位を取得できる生涯学習システム)を利用して専攻分野(電子計算)の学位を取得、公州大の映像芸術大学院に進学して、情報処理を学ぶなど、自己研さんにも力を入れ、部隊や同僚たちから信頼されていたという。
同僚のチョン・ウク准尉は、「とても心が豊かで、家庭を大事にする後輩だった。この冬の酷寒期訓練のとき、夜間飛行で一緒に任務に就いたが、あれが最後になったかと思うと胸が痛む」と話した。
張一鉉(チャン・イルヒョン)記者
- 韓国軍:今度はヘリ墜落、二人死亡 2010/03/04 09:40:42
- 韓国軍:墜落死のヘリ操縦士二人を悼む声続出
2010/03/05 09:39:29
- 韓国軍:今度はヘリ墜落、二人死亡
2010/03/04 09:40:42
- F5墜落:離陸後2分47秒でレーダーから消失
2010/03/04 09:23:42
- 韓国軍:F5戦闘機は「事故常連機種」
2010/03/03 09:40:59
- 韓国軍:F5戦闘機2機が墜落、3人が死亡
2010/03/03 09:38:03
- 北朝鮮人権問題:採決に反対の野党、与党は無関心 2010/03/03 08:40:59
- 「カネは韓国から、対話は米国とでは困る」(下) 2010/03/02 09:01:53
- 「カネは韓国から、対話は米国とでは困る」(上)
2010/03/02 09:01:50
- 李大統領「北朝鮮は考えを改めるべき」 2010/03/02 08:43:14
- 朴海潤・駐アフガン大使インタビュー
2010/03/01 14:57:23