サッカーW杯:「点取り屋DF」郭泰輝の復活

勝負を決める追加点、鉄壁守備でも活躍

コートジボワール戦でゴールを挙げ、先月の中国戦での汚名を返上した郭泰輝。/チョン・ジェグン記者

 DF郭泰輝(クァク・テフィ)が、アフリカの強豪コートジボワールを相手に勝負を決める追加点を挙げ、守備でも大活躍、2月に行われた東アジア選手権での不振を振り払った。これでワールドカップ(W杯)の最終代表に残る可能性も高まった。

 先月日本で行われた東アジア選手権の中国戦は、郭泰輝にとって最悪の舞台だった。守備で失点につながる決定的なミスを2度も犯し、0-3での大敗の「戦犯」となった。「郭泰輝のせいで中国に負けた」という声も聞かれるほどだった。負傷のため、1年4カ月ほど代表から遠ざかっていた郭泰輝は、試合感覚が鈍り、昨年12月のJリーグ京都への移籍後は、練習量も不足していた。「このままではW杯南アフリカ大会の代表入りは難しい」とも言われた。

 だが、コートジボワール戦で、郭泰輝のプレーは違っていた。後半16分、負傷の李正秀(イ・ジョンス)に代わりピッチに入った郭泰輝は、体を張ったプレーでドログバ(チェルシー)ら相手FW陣のシュートを封じ込めた。競り合いでも当たり負けせず、韓国のセンターバックの役割を十分にこなした。1-0でリードした後半47分には、フリーキックの場面で攻撃に加わり、ヘディングでゴールネットを揺らした。

 郭泰輝は2008年1月に初めて代表入りし、同年2月に行われたW杯アジア地区予選のトルクメニスタン戦と東アジア選手権の中国戦で続けざまに2ゴールを挙げ、「点取り屋のDF」と呼ばれるようになった。代表での試合出場は11試合にすぎないが、すでに4ゴールを記録。郭泰輝は試合後「あくまでも守備が第一だが、コーナーキック、フリーキックの場面ではDFにもゴールのチャンスがある。守備の経験は攻撃に、攻撃の経験は守備に生かせる」と語った。

丁世暎(チョン・セヨン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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