岡山放送局

2010年3月7日 0時17分更新

県立美術館で高橋秀さん展


イタリア・ローマに住んで世界的に活躍し、現在は県内にアトリエを構える抽象画の画家、高橋秀さんの作品展が、岡山市の県立美術館で開かれています。

高橋さんは広島県出身で、昭和30年代にローマに移り住み抽象画に取り組んで世界的な評価を受け、現在は岡山県内にアトリエを構え作品を描き続けています。
県立美術館で開かれている展示会には、初期の作品から最近の大作まで、60点あまりが紹介されています。
このうち、金ぱくを大胆に使った「黄金の陵」は、キャンパスの下の部分にインクを飛び散らせたような緑や黒の線が描かれ、見る人によって、山の稜線とすそ野の草原のようにも、大きな満月と波立つ海面のようにも、とらえることができます。
また、「宇宙起源」は、放物線や直線で区切られた黒い部分が画面を埋め尽くす中、すき間からのぞく赤が印象的な作品で、物理的な宇宙の始まりだけでなく、生命の神秘も表現しているといわれています。
この展示会は、岡山市北区天神町の県立美術館で4月4日まで開かれています。