岡山放送局

2010年3月7日 0時17分更新

啓蟄 津山の衆楽園でこも焼き


6日は、冬ごもりの虫たちが地中から出て動き出すころとされる、二十四節気のひとつ「啓ちつ」です。津山市の国の名勝「衆楽園」では冬の間、害虫を駆除するため松の幹に巻いていたむしろを焼く、恒例の「こも焼き」が行われました。

旧津山藩の庭園だった津山市の衆楽園では、冬の間、およそ80本の松にわらでつくったこもを巻きつけ、害虫を駆除しています。
6日の津山市は、午前中、小雨の降るあいにくの天気となりましたが、観光協会の3人の職員が出て、松の幹に巻かれた「こも」の縄をはさみで切って、一つずつ取り外していきました。
そして園内の一角に集めて火を付けると、こもが炎をあげながら燃えあたりに白い煙が立ちこめていました。
衆楽園の「こも焼き」は、毎年、啓ちつにあわせて行われており、津山市に春の訪れを告げる恒例の行事になっています。