神奈川

文字サイズ変更
はてなブックマークに登録
Yahoo!ブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

上映:秀吉の朝鮮出兵描く映画、神奈川大で 前田憲二監督が講演 /神奈川

 ◇「歴史の裏側考えて」

 豊臣秀吉の朝鮮出兵を追ったドキュメンタリー映画「月下の侵略者」が、神奈川大(横浜市神奈川区)で上映された。製作した前田憲二監督(74)が「今年は日韓併合100年であり、歴史の裏面性を考えるきっかけになれば」と講演した。

 日本のほか韓国や北朝鮮の平壌、中国でのオールロケで撮影し「文禄・慶長の役と『耳塚』」の副題が付いている。加藤清正ら出征大名は、朝鮮兵士らの鼻や耳を戦功として持ち帰り、耳塚や鼻塚に埋葬した。映画は秀吉の生涯とともに、400年余の「耳塚」の歴史のつめ跡を追う。

 前田監督は「10年余り前、京都の耳塚を見た時、映画化を思い立った。韓国の高校生が修学旅行で見学しているのに、日本人は無関心だった。日本では英雄の秀吉が、朝鮮半島ではなぜ嫌悪されるのか」と語った。「奈良・大阪では百済の文化が色濃く残る祭り、寺が多い。日本は渡来文化の吹きだまり文化圏」と朝鮮半島との古い交流を指摘した。

 映画は名古屋市など各地で巡回上映されている。【網谷利一郎】

毎日新聞 2010年3月6日 地方版

PR情報

神奈川 アーカイブ一覧

 
郷土料理百選
地域体験イベント検索

おすすめ情報

注目ブランド