【台北=山本勲】台湾の馬英九総統は4日、日本交流協会台北事務所の今井正代表と会談し、日台の「自由貿易協定(FTA)問題を話し合いたい」と語った。今井代表は斎藤正樹・前代表の後任として1月20日に台北に着任、今回が馬総統との初会談となった。
馬総統は2008年5月の就任以来、「中国との関係改善を図ると同時に、日米や東南アジア諸国などとの関係改善に努めてきた」と述べ、今後も対中、対日米関係の進展を同時並行で進める考えを示した。
さらに「台湾は日米安保条約を非常に重視している。日米安保は東アジアの安全と繁栄の支柱である」とも語り、米軍基地移転問題で悪化する日米関係の改善に希望を表明した。