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詐欺:「もうかる内職話」にご用心 容疑で教材商法元社長ら逮捕 /千葉

 ◇5億2000万円売り上げ 電話で巧みに勧誘

 もうかる内職話にご用心--。うそのもうけ話を電話で巧みに持ち掛けて内職教材を売りつけ、代金をだまし取ったとして、千葉と大分、島根の3県警合同捜査本部は4日、内職あっせん会社を装う「ライセンスアカデミー」(廃業)の社長、竹山雅弘容疑者(51)=栃木県小山市=や教材販売「ガイダンス」(破産)の元社長、安田容(ひろし)容疑者(35)=東京都台東区=ら5人を詐欺容疑で逮捕した。【神足俊輔、黒川晋史】

 県警生活経済課によると、5人は06年3月~09年3月、34万8000円もする内職教材の作業キット一式を43都道府県で約1700人に売りつけ、5億2000万円を売り上げていたとみられる。

 逮捕容疑は、5人は07年3月~08年12月、市原市の主婦(43)ら15人に電話をかけて、「1日に3、4時間の内職で月に7万円はかたいです。内職のあっせん先は数十種類あります」などとうそを言って教材を売りつけ、計522万円をだまし取ったとしている。

 同課によると、新聞広告などで複数の商号を使い分けて勧誘。教材を売った後は「お仕事チェック」「プレ業務」と称して教材を使った研修を装い、購入者を信用させていた。

 この研修を経て能力別に「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」のランクに応じて内職を紹介する--と事前にうたっていた。ところが、県警の押収物には購入者のランクを管理していたことを示す資料は存在せず、全員が「あなたはブロンズ」と説明されていた。

 半年~1年で「本業務」が始まると説明していたが、「ブロンズのランクでは紹介できる内職が限られる」としてろくな仕事を紹介せず、購入者の多くは内職を続けるのをあきらめていた。仮に「本業務」を申し込んでも「不十分な点がある」などと手間賃を払わなかったという。

 ほかに逮捕されたのはライセンス元専務、竹山幸嗣(53)▽同社役員、高居裕文(43)▽元ガイダンス社員、若色真理子(44)の3容疑者。グループのリーダーとみられる竹山雅弘容疑者は「下がやっていたことだ。いずれは疑いが晴れる」と容疑を否認。他の4人は容疑を認めているという。

毎日新聞 2010年3月5日 地方版

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