熊本大学は4日、同大付属病院の04年4月以降の非常勤医師の社会保険料で標準報酬月額の算定に誤りがあったと発表した。196人分の事業主負担と個人負担分計2400万円が追加徴収となる見込み。
08年10月に非常勤医師から「07年4月の採用時と給与支給額は変わらないのに、社会保険料徴収額が08年10月から高くなっている。算定額に誤りがあったのでは」との指摘があり、調査の結果、本来徴収されるべき社会保険料が徴収されていないことが分かった。
標準報酬月額を算定する際、新たに加わった時間外勤務手当などを反映するなど見直しをしていなかった。また、担当部署がパート職員の非常勤医師をフルタイム職員と認識していたことなどが要因だという。【和田大典】
毎日新聞 2010年3月6日 地方版