2010年3月6日(土)

王者倒し好発進を 「集中し好機生かす」 鹿島戦 浦和レッズ

 
ミニゲームで調整するエスクデロ(中央)ら浦和の選手たち=5日午後、大原サッカー場

 鹿島と2年連続の顔合わせとなる開幕戦を6日に控えた浦和は5日午後、大原サッカー場で約1時間調整した。

 フィンケ監督は「7週間の期間を経て、いよいよ始まる。鹿島はレベルの高い試合をしないと勝つのは難しい相手。集中力を切らさなければ、ゴールチャンスをものにする可能性は大きい」と話し、王者を倒して最高のスタートを切る構えだ。

 10対10のミニゲームの主力組には最終ライン右から平川、山田暢、坪井、宇賀神が並んだ。前線はエジミウソンの1トップで2列目には右からポンテ、柏木、エスクデロ。田中はサブ組で開幕戦が1トップか2トップになるかは流動的な情勢だ。

成長と成熟の再確認

 鹿島とは昨季、リーグ開幕戦と最終戦で2度対戦し一度も勝てなかった。ただ、その2試合の内容には雲泥(うんでい)の差があった。フィンケ監督も「昨年の最後の試合で見せたレベルを継続して戦いたい」と言う。

 昨季の開幕戦はカウンターから2失点。完全に王者にやられた。最終戦は、内容では互角以上にわたり合ったが0―1で敗退。勝ち切る強さが備わっていなかった。

 フィンケ体制になって鹿島とは3度目の対戦を迎える。パスサッカーを一歩ずつ積み上げてきた浦和にとって、この1年の成長と成熟の度合いを推し量る一戦だ。主将の鈴木に「昨年との違い」を問うと「言葉ではなくピッチで示したい。それが答え」と言った。

 同監督は鹿島戦に向け(1)攻守の切り替え(2)より早く考える(3)相手にやりたいプレーをさせないこと―の三つを挙げ、目指す形で真っ向勝負を挑む考えだ。柏木も「おれたちのサッカーをぶつけたい」と意気込む。

 今季クラブが目指すのは覇権奪還。それが掛け声だけでないことを、3度目の挑戦で証明する。

 

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