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2010年3月5日(金) 19:15 |
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若手ガラス作家の奮闘
吹きガラスを始めて12年目。 早島町の若手のガラス工芸家、石川昌浩さんが、このほど、半世紀を越える歴史ある日本民芸館展で奨励賞を受賞しました。
日本民芸館展で奨励賞に選ばれた石川昌浩さんの作品「吹ガラス胴丸瓶」。 綺麗な丸みと使いやすさが評価されました。 受賞を記念した展示会が岡山市のギャラリーで開かれています。 コップや瓶など750点が並びます。 早島町にある石川さんの工房です。 石川さんは、現在34歳。 毎日ガラス向かい合う日々です。 吹いては冷まし、形を整える。 気の抜けない、粘り強い作業が続きます。 無心でガラスに向かっているという石川さんです。 「力まない。気負わない」が石川さんのモットーです。 大学卒業後、清音村の古民家をアトリエにして始めた石川さん。 倉敷芸術科学大学で吹きガラスの第一人者、小谷真三さんからガラス工芸を学びました。 早島町に移ったのは2年前です。 石川さんはシンプルな作品の製作を追求しています。 複雑な装飾を施すようなことはしません。 飾ってもらうのではなく人に使ってもらうものを作りたいと話します。 コップにしても瓶にしても飾るのではなく、暮らしの中で使ってもらいたいと思っているからです。 シンプルで柔らか味のある石川さんの吹きガラス。 思わず手にしたくなるような温かみを感じました。
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