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2010年3月5日(金) 19:15 |
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宇高航路、ひとまず航路存続
宇野と高松を結ぶ宇高航路について、国道フェリーが4日、航路撤退の届出を取り下げました。 3月26日以降も当面、航路は存続されますが、大幅な減便も予想されています。
国道フェリーが宇高航路からの撤退を取り下げたことを受けて、利用者からはひとまず安堵の声が聞かれました。 国道フェリーは先月12日に、四国フェリーと共に今月26日までの事業廃止届けを四国運輸局に提出しました。 しかし、航路存続の要望が強かったことなどから、高速道路の新しい料金体制が発表される6月頃まで運航を継続するとして、4日、事業廃止届けを取り下げました。 国道フェリーは、5日朝、事業廃止の取り下げについて従業員への説明会を開き、約50人が出席しました。 山下社長からは事業の継続にあたり、現在3隻ある船を2隻に減らし、便数を1日22便から10便程度に、また、50人いる船員は、20人程度に削減するなどの案が出されたということです。 国道フェリーは事業の見直し計画を3月中旬をめどに策定し、四国運輸局に提出する予定です。 解雇される従業員の再就職については、グループ会社への出向や他の海運会社への斡旋などを行うとしていますが、具体的には何も決まっていません。 一方、四国フェリーは、6日の連絡協議会の結果を踏まえて検討すると話しています。
また岡山県、玉野市宇野港の国道フェリー事務所では、4日の廃止届け取り下げを受けて、航路の撤退を利用客に知らせていた張り紙が、5日朝、職員の手ではがされました。 運行継続の知らせを聞いた利用客からは、安堵の声が聞かれました。 高松から毎朝、鮮魚の販売に訪れる人たちもほっとした表情です。 当面は市民の生活の足が確保されたものの、経営環境の厳しさは変わりません。 玉野市は、6日の国を交えた連絡協議会で永続的な運行継続に向けての対策を検討する方針です。
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