(cache) 辞めない町長に中央も困惑 福岡・贈賄起訴の山本被告 - 47NEWS(よんななニュース)
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  •  福岡県添田町議会に出席した町長の山本文男被告=1日

    辞めない町長に中央も困惑 福岡・贈賄起訴の山本被告

     福岡県町村会をめぐる汚職事件で贈賄罪で起訴された全国町村会長の山本文男被告(84)は、添田町長を10期39年務め「天皇」と呼ばれる実力者。町村会長は辞任の方向だが「町には何の迷惑もかけていない」と町長は辞めようとしない姿勢に、地元からは批判が上がり、山本被告が審議会の委員などを務める中央省庁でも困惑が広がる。

     「裁判で真実が明らかになった時に議会は自浄能力を発揮すればいい」。山本被告の不信任決議案などを審議した4日の町議会。ある町議の擁護発言に傍聴席から「ばかか」と失笑が漏れた。

     山本被告は、後期高齢者医療制度の運営をめぐり、町村側に有利な取り計らいを受けた謝礼として元福岡県副知事に100万円を渡したとして起訴された。1日の町議会では「私が手渡した。それがいかんと、こういうことなんですね」と金を渡したことを認め、記者会見では「被害者は私」と居直った。

     不信任決議案は否決、その後、法的拘束力のない辞職勧告決議が議長裁決で可決された。不信任決議案を提出した町議は「議会の意思は示した」としたが笑顔はなく、今後のリコール(解職請求)運動についても「町を二分しかねない」との見方を示した。

      【共同通信】