添田町長の山本被告は、町村会の職を辞任する見通しとなりましたが、町長の職については山本被告は、「町民の意思に従いたい」としています。
こうした中、きょう町で開かれた臨時議会で、町長の不信任案は成立しませんでした。
辞職勧告決議案は可決されましたが、強制力はなく、町長職にとどまることも可能です。
添田町ではきょう、贈収賄事件で起訴された町長の山本文男被告に対する不信任案を審議する臨時議会が開かれました。
町長を擁護する側と批判する側で、激しい応酬がありました。
13人の議員のうち、不信任案に賛成が7人、反対が6人で、4分の3の賛成が得られず、不信任案は否決されました。
事件発覚前から町長派と見られていた6人の議員は、町長が逮捕・起訴された後も、擁護する姿勢を崩していません。
続いて出された辞職勧告案も賛成が7人、反対は6人でしたが過半数に達したため可決されました。
もっとも辞職勧告決議には強制力がなく、山本被告が町長職にとどまることも可能です。
渦中の町長・山本被告は病気を理由に欠席しましたが、今月1日、町長の職を自ら辞めるつもりがないことを強調しています。
進退について住民の意思に従うと繰り返した山本町長。
町民はどのように判断するのでしょうか?
きょうの議会終了後、山本被告が町長を続けるべきか50人の町民にアンケートしました。
回答しないと言う方も多かったものの、町長の進退について『続けて欲しい』が13人。
『辞めて欲しい』が37人でした。
町長擁護派の住民が回答を避けるケースもありましたが、徐々に辞職を求める声が高まってきていることは間違いありません。