佐賀市松原の博物館「徴古館」を運営する鍋島報效(ほうこう)会が江戸時代の佐賀城下を描いた絵図に現在の地図を重ね合わせたガイドマップ(B2サイズ)を2000部作製し、販売している。
もとになった絵図は1810年ごろに作られたもので、同会が所蔵している。掲載範囲は、南北が現在のJR佐賀駅南側から南部バイパス付近まで、東西はモラージュ付近から佐賀少年刑務所付近まで。町人、武士の住居ゾーンや道などが色分けされている絵図に現在の地図が重ね合わせてあり、長崎街道のルートや武家屋敷の位置が分かるようになっている。
同館は昨年秋、この地図を含む13点の佐賀城下などの絵図を展示し、実際に絵図をもとに町を歩くイベントを4回催したところ、延べ約350人が参加する人気だった。このため、イベントに参加できなかった人にも佐賀市中心街の歴史の魅力を知ってもらおうと、マップとともに解説本(A4判、全22ページカラー)を作製した。
同会は「佐賀城下の歴史を知って、まちづくりにも生かしてほしい」と話している。
マップは1200円。解説本(700円)とセットなら1500円。同館で販売中。
問い合わせは同館(0952・23・4200)。【関谷俊介】
毎日新聞 2010年3月5日 地方版