皇太子ご夫妻の長女愛子さま(8)が1日から学習院初等科を休んでいることに関して、学習院の東園基政・常務理事が5日会見を行った。会見要旨は以下の通り。
初等科において愛子さまに直接、暴力行為、あるいはいじめがあったとは聞いていない。愛子さまは3月2日に4時限の国語の授業だけを受けられてスムーズに終わった。その後、給食になるが、愛子さまは直接お帰りになるということで、上履きを靴に履き替えられた。その時、隣の組から給食に遅れそうになった2人の男子児童が飛び出して来たので、そこで怖い思いをされたと理解している。ですので、暴力行為というのは、2日のそのことだと思う。そして、愛子さまは下校し、お迎えにいらした妃殿下と一緒にお帰りになったと聞いている。
ただ、暴力行為とおぼしきことは、過去に同学年の男の子に数人、かなり乱暴な行為をする者がいて、そのことを思い出されたのではないかと拝察する。具体的には物を投げる、廊下をすごい勢いで走る、大声を出すという生徒が数名いるということ。それは昨年の1学期7月ごろのこと。学校からクラス全体に対して注意喚起し、担任を主管というが、4人の主管に加えて補助教員を1人付けた。厳重に監視をして迷惑行為が起こらないように指導してきた。臨時父母会も開くなどした結果、昨年11月に沈静化し、落ち着いてきたので、3学期からは補助教員をやめて通常の体制に戻した。そのことが今回のことに直接結びつくとは考えていないが、今後の対応を考えなければいけないと思う。
毎日新聞 2010年3月5日 22時44分(最終更新 3月5日 23時18分)