大型クレーンで台船に載せられるホーバークラフト。海外に運ばれるという=5日午前10時50分、大分市の大在公共埠頭
大分ホーバーフェリー(大分市、木元智社長)が所有していたホーバークラフト4隻の売却先が決まり、5日、船体の運び出し作業が始まった。木元社長は大分合同新聞の取材に対し、「船体はすべて国内の企業が買い取った。搬出作業は1日で終わる予定」と話している。木元社長は明らかにしなかったが、関係者の話を総合すると、船体は海外に運ばれるという。
午前8時20分、独特のエンジン音を響かせてドリームルビー号が、大分市西新地の大分ホーバー基地から海上へと出た。約20分後、同市大在の大在公共埠頭(ふとう)に到着。船体は岸壁に止まっていた大型のクレーン車で持ち上げられ、台船に載せられた。
残る3隻も順次、ホーバー基地を出て同公共埠頭に移動し、台船に移された。同社関係者によると、船体は台船ごと運ばれるという。
ホーバークラフトの船体をめぐっては、清算に向けて民事再生手続きを進めている同社と県が、事業や船体の譲渡先を探してきた。昨年12月下旬までに県内外の商社など7社から購入の申し出があり、同社の申立人代理人(弁護士)が債権者と売却について交渉を進めていた。
申立人代理人は「売却先の意向で、購入者や船体の使い道、売却価格などについては公表できない」としている。
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