防衛戦に向け気合みなぎる(左から)河野公平、内山高志、天海ツナミ=後楽園ホール展示場(撮影・持木克友)
ボクシングのWBA世界Sフェザー級王者・内山高志(30)=ワタナベ=が4日、東京・水道橋の後楽園ホールで、5月17日にさいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで初防衛戦を行うことを発表した。挑戦者は同級12位のアンヘル・グラナドス(35)=ベネズエラ。地元埼玉での凱旋試合に陣営は、同じく埼玉出身の男子ゴルフの若き賞金王・石川遼を招待するプランを明かし、熱烈ラブコールを送った。
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プロ入り後初の地元での凱旋試合を豪華ゲストで彩りを添えたい。ワタナベジム・渡辺均会長(60)は「内山と同じ埼玉出身の石川君に招待状を送ります。一番いい席を用意します。石川君が来てくれれば試合が盛り上がるし、内山も気合が入るでしょう。ぜひ来場してほしい」と語気を強めてラブコールを送った。
渡辺会長のプランによると、埼玉県所沢市にホームを置く西武ライオンズの菊池雄星や埼玉県知事らも招待する予定だという。ただ会長は石川と菊池に面識がなく、関係者を通じて招待状を送ることになる。それでも、前向きな姿勢を崩さず「リングサイドを有名人で埋め尽くしたい」と意気込んだ。
地元での初防衛戦に内山は「原点回帰」を口にした。挑戦者グラナドスは185センチの長身を誇る好戦的な選手。「今まで対戦した中で一番の長身」と警戒心を深め、「前回の試合ではガードが甘かったので、基本に戻ってガードの練習をしたい。背の高い相手なのでボディー攻撃が有効だと思う」と戦略を明かし、不敵な笑みを浮かべた。
(2010年3月6日)