将来の天皇陛下 悠仁さま お茶の水女子大付属幼稚園進学で茫然自失
セレブの憧れ学習院の没落
(週刊朝日 2009年12月18日号配信掲載) 2009年12月9日(水)配信
しかし、今回は最初からお茶の水を選んだ。
母である紀子さまとお茶の水女子大学との縁は深い。日本学術振興会の名誉特別研究員である紀子さまは、今年から同大に研究室を持ち、健康と心理学をテーマに研究している。同大では昨年度、子どものいる女性の研究者を支えるために、幼稚園や初等科などの「特別入学制度」を新設し、紀子さまが制度の適用第1号となった。大学関係者の話。
「紀子さまの指導教官は羽入佐和子(はにゅう・さわこ)学長です。紀子さまはこの春から14回も大学に通い、学長ら大学関係者と交流を深めてきた。悠仁さまの進学先を考えるため、多くの教育専門家と相談したようです」
その結果、お茶の水女子大付属幼稚園に白羽の矢が立った。
ここは1876年に設立された日本最古の幼稚園だ。学習院幼稚園との「校風」の違いについて、幼稚園・小学校のお受験塾「伸芽会(しんがかい)教育研究所」の佐藤真理さんはこう解説する。
「学習院は皇族が通っているためブランド力が強く、私立の中でも五指に入る人気幼稚園です。皇族を受け入れてきた伝統を踏まえ、質実剛健で躾(しつけ)がきびしい。子どもに『静かに待ってましょうね』と我慢や忍耐力を求めます。お茶の水は国立の中でもいちばんの難関で、教育水準は高い。おおらかな校風ですが、自分の意見を表現できる子や反応のいい子が好まれます」
そうした違いを反映しているのか、東京都文京区にあるお茶の水女子大を訪ね、園児を送ってきた30代の母親に感想を求めると、
「マスコミの取材には答えないように、幼稚園からきつく言われてるんです。でも光栄に存じます」
と気さくな答えが返ってきた。
お茶の水には教育内容以外にも魅力がある。私立の学習院と違い、国立なので入園料や保育料が格段に安い(表参照)。
学習院幼稚園 | お茶の水女子大学付属幼稚園 | |
---|---|---|
1894年 | 設立 | 1876年 |
2年保育 華族のために設置 制服あり |
特徴 | 3年保育 日本最古の幼稚園 制服なし |
約100人 (1学年2クラス各約25人) |
園児数 | 約170人 (同約35人。3歳児のみ20人) |
年102万1000円+寄付金 | 保育料・教材費等 | 年7万3200円 (保育料のみ) |
30万円 | 入園料 | 3万1300円 |
3万円 | 受験料 | 1600円 |
約6.3倍 | 受験倍率 (2010年度入園) |
約16.5倍 |
皇太子さま、愛子さま | 有名卒園生 | 貞明皇后、永井荷風 |
(両園のホームページなどを基に作成)
バックナンバー記事
- 浅田真央 攻めて銀メダル (週刊朝日 2010年3月4日(木))
- トヨタ叩きは米国の“謀略” (週刊朝日 2010年3月4日(木))
- 藤田まことの「借金と素顔」 (週刊朝日 2010年2月25日(木))
- 高橋大輔「最強男子」伝説 (週刊朝日 2010年2月25日(木))
- 淑女のお尻の洗いすぎは膣内の悪玉菌を増やす!? (週刊朝日 2010年2月18日(木))