パルコ・プロデュース『カフカの「変身」』の記者用一部舞台撮影が5日(金)、ル テアトル銀座 by PARCOにて行なわれた。
本作はチェコの文豪フランツ・カフカの代表作「変身」の舞台化で、69年にイギリス演劇界の鬼才スティーブン・バーコフがみずから脚本、演出、そして主役のグレゴール・ザムザを演じ世界中に衝撃を与えた。以来、一流俳優、アーティストによって演じられ、日本では92年に宮本亜門が俳優として主演を演じ話題を呼んだ。この傑作舞台の18年ぶりの日本上演でグレゴール・ザムザに挑むのは森山未來。演出はもちろんスティーブン・バーコフが担当。共演は初舞台出演となる穂のかや、福井貴一 丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)、久世星佳、そして永島敏行という実力派キャストが揃った。
ご存知の方も多いとは思うが「変身」は主人公グレゴール・ザムザがある朝起きたら自分の体が虫になっていたいう不条理かつ理不尽な話だ。舞台撮影ではオープニングから約30分ほどが公開され、仕事や家庭での重圧に疲れたザムザがある朝目が覚めると虫となり、家族や会社の上司がなかなか姿を見せないザムザに異変を感じて、部屋から出てこないザムザに姿を見せるように呼びかける場面が披露された。虫に変身するという表現には、被り物を使うわけではなく舞台らしく体全体を使って虫の動きで表現する。森山未來は虫の動きを高い身体能力を活かして、気味の悪さをうまく出しており、物語に説得力を与えている。共演者の動きもパントマイムを取り入れた動きも多く、普通の演劇とはひと味違う、あまり見たことのないタイプの演技をみせてくれる。
囲み取材では森山未來は稽古の様子を「バーコフの世界を理解するのにみんな必死になっていました。やっぱり日本の演劇にはあんまりない種類のものなのでそれを知っていくこと、理解していくことに頭と体を使った感じです。・・・おもに体かな(笑)」と振り返り、永島敏行も「50過ぎたおっさんには辛かった(笑)」と語った。
本作が初舞台出演作となる穂のかは「自分の中でジレンマとか、精神的とか体力的に辛かったりしても本当に自分がしたかったことが出来ているので、こんなに素敵で贅沢な初舞台はそんなにないと思うので楽しんでやってます」と語り、森山未來は「華があると思います。それにエネルギッシュで、もちろん初舞台なのでわからない事があるのはしょうがないし、しかも初舞台でこんなアクの強い舞台ですから(笑)でも、とても素敵な初体験だと思う」と答えた。
虫になることに対して森山未來は「虫というより、今まで家族に対して、お金だったり生活だったりを保証するために自分が頑張ってきたものを、もう疲れた!やめた!っていって家の中に閉じこもるという形をカフカが虫という形にディフォルメしたニュアンスだと思っているので、虫としてみんな見ると思うんですけど、その存在をどう解釈してもらうかは自由です」と語った。虫が大嫌いという穂のかは「普通に森山さんとして見て、大変そうだなっていうのと、妹役としては"大好きなお兄ちゃんだけど、キモイ!"っていう気持ち(笑)」と語り、永島敏行は「虫に例えるなら動きが素早くてスイスイいくんでミズスマシみたいだね」と語った。
また永島敏行はこの作品に対して「虫になって閉じこもってしまう、それが非常に歪んだ親子関係の中であるのかなと理解しているんですが、この舞台をやってみてカフカは凄いな、100年以上前にこの親子関係を見据えていたのかと思いました。凄まじいファミリードラマになっています」と、親子に見て欲しいと語り、森山未來も「スティーブン・バーコフは40年前からこれをやり続けて原作はもっともっと古いのにカフカという存在や変身は語り継がれていて、そこには普遍性が流れていて、今の現代に通じるメッセージはあるので、老若男女色々な世代に感じてもらえると思います。スティーブン・バーコフとカフカの世界観を楽しんでください。精一杯やりますので観に来てください」と意気込みを語った。 とにかく、森山未來の虫の動きは必見だ!なにより18年ぶりの上演だ!次はいつあるかわからない!これは見るべきだろう!
『カフカの「変身」』は東京公演が3月6日(土)~22日(月・祝)まで、ル テアトル銀座 by PARCOにて上演、その後、岡山、大阪、福岡、富山、新潟で上演する。 「カフカの「変身」」 (パルコ) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ
本作が初舞台出演作となる穂のかは「自分の中でジレンマとか、精神的とか体力的に辛かったりしても本当に自分がしたかったことが出来ているので、こんなに素敵で贅沢な初舞台はそんなにないと思うので楽しんでやってます」と語り、森山未來は「華があると思います。それにエネルギッシュで、もちろん初舞台なのでわからない事があるのはしょうがないし、しかも初舞台でこんなアクの強い舞台ですから(笑)でも、とても素敵な初体験だと思う」と答えた。
虫になることに対して森山未來は「虫というより、今まで家族に対して、お金だったり生活だったりを保証するために自分が頑張ってきたものを、もう疲れた!やめた!っていって家の中に閉じこもるという形をカフカが虫という形にディフォルメしたニュアンスだと思っているので、虫としてみんな見ると思うんですけど、その存在をどう解釈してもらうかは自由です」と語った。虫が大嫌いという穂のかは「普通に森山さんとして見て、大変そうだなっていうのと、妹役としては"大好きなお兄ちゃんだけど、キモイ!"っていう気持ち(笑)」と語り、永島敏行は「虫に例えるなら動きが素早くてスイスイいくんでミズスマシみたいだね」と語った。
また永島敏行はこの作品に対して「虫になって閉じこもってしまう、それが非常に歪んだ親子関係の中であるのかなと理解しているんですが、この舞台をやってみてカフカは凄いな、100年以上前にこの親子関係を見据えていたのかと思いました。凄まじいファミリードラマになっています」と、親子に見て欲しいと語り、森山未來も「スティーブン・バーコフは40年前からこれをやり続けて原作はもっともっと古いのにカフカという存在や変身は語り継がれていて、そこには普遍性が流れていて、今の現代に通じるメッセージはあるので、老若男女色々な世代に感じてもらえると思います。スティーブン・バーコフとカフカの世界観を楽しんでください。精一杯やりますので観に来てください」と意気込みを語った。 とにかく、森山未來の虫の動きは必見だ!なにより18年ぶりの上演だ!次はいつあるかわからない!これは見るべきだろう!
『カフカの「変身」』は東京公演が3月6日(土)~22日(月・祝)まで、ル テアトル銀座 by PARCOにて上演、その後、岡山、大阪、福岡、富山、新潟で上演する。 「カフカの「変身」」 (パルコ) の感想・チケット・詳細情報なら演劇ライフ
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