認知症の高齢者が介護を受けながら共同で生活している三重県松阪市山室町のグループホーム「カトレア」のトイレで、女性入所者が用を足すシーンの動画がインターネットに投稿されていたことが5日分かった。同市が内容を確認するとともに投稿の経緯を調べている。県警松阪署も名誉棄損の疑いで捜査を始めた。
市によると、動画は2本あり、撮影時間は1分20秒と30秒。いずれも「三重の牛の所で介護しているギャル」などの名で書き込みがあり、ズボンをおろし、洋式トイレの便座に座っている入所女性が映っていた。鼻を手でいじられ、女性が嫌がる態度を見せるなど虐待とも受け取れるシーンもあった。「○○ちゃん」と呼びかける撮影者らしい女性の声も流れたという。
3日午後、動画を見た市民が市に通報。市は4日に内容からカトレアで撮られたことを突き止めた。動画は4日午後、投稿者が自ら削除したらしい。
カトレアには現在8人が入所。女性ばかりの職員10人で運営している。市介護高齢課はこれまでに5人の職員から事情を聴いたが、撮影者や投稿者は特定できていないという。【橋本明】
毎日新聞 2010年3月5日 13時40分