母が供述「借金問題で不仲に」 奈良の男児餓死事件奈良県桜井市で吉田智樹ちゃん(5)が食事を与えられずに餓死した事件で、保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕された母親のパート店員真朱容疑者(26)が、虐待のきっかけとなった夫との不仲の原因について「借金の問題があった」と供述していることが5日、捜査関係者への取材で分かった。 真朱容疑者は「不仲になって長男の顔が夫とダブるようになり、不満のはけ口にした」と供述していることが既に判明しており、県警捜査1課は、借金問題も事件の背景にあるとみて裏付け捜査を進めている。 捜査関係者が明らかにした供述によると、真朱容疑者は約3年前、父親の会社員博容疑者(35)=同容疑で逮捕=が親族の借金の連帯保証人になっていることを知った。 自宅に督促状が届くこともあり、次第に仲が悪くなった。そのころから智樹ちゃんをたたいたり、つねったりし始めた。 捜査1課によると、博容疑者は「暴行していたことは知らなかった」と供述している。 【共同通信】
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