生活保護130万世帯突破 受給者も180万人超に全国で生活保護を受給している世帯数が、昨年12月時点で130万7445世帯に上り、過去最多を更新したことが4日、厚生労働省の集計で分かった。2008年5月から毎月増え、過去最多を更新し続けている。前年同月比では14万7814世帯増えた。 受給者数は、前年同月比20万4632人増の181万1335人。戦後の混乱の余波で受給が多かった1950年代半ば並みの高水準となった。 政府は08年のリーマン・ショック以降の景気低迷を受け、生活に苦しむ失業者らへの支援を強化。これに伴い自治体の間に、仕事が見つからない人の生活保護申請を以前よりも柔軟に認める傾向が広がり、受給増につながったとみられる。 厚労省集計によると、受給世帯数は昨年11月からの1カ月間で1万3994世帯増加。前月比で1万世帯以上の増加は、昨年3月から10カ月連続となる。 受給者数も1カ月間で2万682人増えた。08年12月から前月比1万人以上の増加が続いている。 生活保護受給は、80年代後半のバブル期以降は減少していたが、92年度の月平均約59万世帯を底に、増加に転じた。 【共同通信】
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