民主党の小林千代美衆院議員(北海道5区)陣営の選挙違反事件で、公選法違反(買収の約束、事前運動)の罪に問われた元連合北海道札幌地区連合会長、山本広和被告(60)に対し、札幌地裁は12日、懲役2年・執行猶予5年(求刑・懲役2年)の有罪判決を言い渡した。辻川靖夫裁判長は「国政選挙の公明、適正な実施を害した刑事責任は重い」と述べた。判決が確定して連座制が適用されると、小林氏は失職するが、弁護側は控訴する方針。
判決によると、小林陣営の合同選対委員長代行だった山本被告は09年5~8月、運動員35人に対して、連合札幌の裏金から総額261万円の報酬を支払うことを約束。8月末の衆院選で小林氏へ投票を呼びかける電話をかけさせた。
毎日新聞 2010年2月13日 東京朝刊