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高校無償化の国会審議、朝鮮学校関係者は呼ばず

2010年3月5日7時5分

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 衆院文部科学委員会は4日、「高校無償化」の法案審議に当たり、除外するかどうか焦点になっている朝鮮学校の関係者を参考人質疑には呼ばない方針を決めた。北朝鮮に厳しい意見をもつ議員が多い自民党からも招致を求める声が出たが、すでに委員会の議員らが現地視察していることを理由に、民主党側が「必要ない」と退けたという。

 民主党は高校無償化の実現を夏の参院選のアピールポイントにする考えで、法案を早く成立させ、新年度に制度を開始したい構え。野党からは「審議を不安定にさせる要素をできるだけ排除する狙いだ。関係者の声を広く聞くべきだ」(自民・馳浩氏)という声が出ている。東京朝鮮中高級学校の慎吉雄(シン・ギルン)校長は「視察団には朝鮮学校のことをよく知らない人もいた。一度の視察で朝鮮学校のことをわかってもらえただろうか。国会の場で意を尽くして説明したい」と話す。

 衆院文科委はこの日、法案審議を5日と9日に行うことを決めた。9日には参考人質疑を行うが、招くのは一般の高校生の保護者や私立高関係者、都道府県関係者らだという。参院の審議も含めて3月中に法案を成立させたいというのが民主党の姿勢だ。

 衆院文科委のメンバーが3日に行った現地視察では、横浜市にあるドイツ人学校や都内の看護系専修学校も回っており、朝鮮学校での滞在時間は約1時間半。報道陣は入れず、非公開で行った。(青池学)

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