首相、企業献金禁止「今国会で」　五輪選手支援も検討

　鳩山由紀夫首相は４日午前の参院予算委員会で、企業・団体献金の禁止に関し「通常国会の中で結論を出してほしい」と述べ、今国会での政治資金規正法改正案成立に強い期待を表明した。法改正に向けた与野党協議機関に関しては「政治不信を払拭するための重要な手だてだ。全党が協力して設置できることを期待している」と述べた。

　首相は、バンクーバー冬季五輪の結果を踏まえた選手の支援強化をめぐり「（国として）何ができるか真剣に積極的に考えていきたい」と表明。川端達夫文部科学相は「スポーツ戦略の基本構想をまとめる。その中で、選手を支援する企業への税制優遇措置などを検討する予定だ」と述べた。

　首相は、歴代政権が使途を明らかにしていない内閣官房報償費（官房機密費）について「官房長官とも相談しないといけないが、一層の透明化を図っていきたい」と述べ、情報公開を進める意向を強調。「国民から『おかしなことをやっているんじゃないか』と思われないようにしないといけない」と述べた。