鳩山内閣は2日の閣議で、09年衆院選直後の9月1日、麻生政権の河村建夫官房長官(当時)が引き出した2億5000万円の内閣官房報償費(官房機密費)の使途について「これ以上事実関係が明らかになることを期待することは困難」とする答弁書を決定した。新党大地代表の鈴木宗男衆院議員の質問主意書に答えた。
鈴木氏は河村前長官から直接話を聞くことも含め事実の解明を求めたが、答弁書は「当時の関係職員から話を聞いたが、使途等を確認できなかった。河村前長官の判断で執行された」とするにとどめた。【坂口裕彦】
毎日新聞 2010年3月2日 23時15分