ウソつきな虐待鬼母「長男は遊びに行っていない」繰り返す

　奈良県桜井市で吉田智樹ちゃん（５）が餓死した事件で、保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕された母親のパート店員真朱容疑者（２６）が、祖父母が自宅を訪れると「（長男の智樹ちゃんは）遊びに行って、いない」とうそをつき、会わせないようにしていたことが５日、捜査関係者への取材で分かった。

　真朱容疑者は「約３年前から顔をたたいたりつねったりするようになった」と供述しており、県警捜査１課は、智樹ちゃんへの虐待を隠そうとした可能性があるとみて、当時の状況も調べている。

　捜査関係者によると、真朱容疑者は会社員博容疑者（３５）＝同容疑で逮捕＝と約７年前に結婚後、桜井市粟殿の現在の自宅に入居。

　約３年前に長女（３）が生まれたころから、祖父母が自宅を訪ねても「智樹は夫と仲がよく、一緒に遊びに行っている」などと応じて自宅に入れず、智樹ちゃんに会わせなかった。

　真朱容疑者は「長女が生まれたころから夫婦仲が悪くなった。（智樹ちゃんが）夫とダブるようになり、不満のはけ口として暴行するようになった」と供述している。

　同課は５日、両容疑者を送検する。

[ 2010年03月05日 06:41 ]