岡山放送局

2010年3月5日 0時26分更新

商工関係者が航路対策を検討


岡山県玉野市の宇野港と高松港を結ぶフェリーの廃止を巡る問題で、4日玉野市内の企業や団体の代表が集まって航路を存続させる方法を検討する初めての会議が開かれ、航路が廃止された場合、市内でも数多くの人が影響を受けることが報告されました。

この会議は、国や自治体の協議が難航するなか地元でも航路の存続に向けて意見を出していこうと、玉野商工会議所が呼びかけて開いたもので、市内の企業や団体の代表者など24人が出席しました。はじめに玉野商工会議所の三宅照正会頭が「航路をなんとか存続させるために我々でできるだけの力を出していきましょう」とあいさつしました。
続いて、航路が廃止された場合の影響について意見を求めたところ、市内の専門学校では高松方面から通う多くの生徒が通えなくなるおそれがあることや、通勤や通学
以外にも親族の介護のためにフェリーを利用している人がいることなどが報告されました。
そのうえで参加者は、今後航路を存続する方法について話し合い、航路を運営する協議会を地元で設けたうえで、国や自治体から補助を受けながらフェリー会社に運航を委託する案などが出されました。会議では、4日出された意見や案をまとめたうえで地元の意見として参考にしてもらうよう、玉野市に要望することにしています。