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世界のキタノ「遼くん撮りたい」

 男子ゴルフの賞金王、石川遼(18)=パナソニック=主演のドキュメンタリー映画製作へ、“世界のキタノ”が意欲をかき立てた。石川初の冠番組となるテレビ東京系「石川遼スペシャルRESPECT」(日曜後11時30分)が4月4日スタートすることになり、3日、静岡県内のゴルフ場で収録を行った。第1回のゲストとなったビートたけし(63)からは「遼君のドキュメンタリーを撮りたい」とラブコール。自らの経験を踏まえ、英語や専用シェフのツアー帯同などの提言も飛び出した。

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 石川と初対面した“世界のキタノ”はイメージを膨らませた。ゴルフをしながら芝の上を9ホール歩き、語り合った後、「石川を役者として?いや、ドキュメンタリーを撮りたいな。ひたすらツアーを追いかけていきたいよ」。映画監督、北野武として、創作意欲というより、ありのままの姿に魅せられた。

 ゴルフはエチケットやマナーを重視し、自然を相手にあるがままを受け入れる競技。「ゴルフ的な考えなんだな。頭も。オレは18のとき、鼻、垂らしてたね」と笑いも交えながら、称賛の言葉を繰り返した。

 これから始まる世界を舞台にしたサクセスストーリーを映像に切り取る。その構想に向け、独特な助言も授けた。「ウッズの話をするわけにはいかないんで、どうしてもまじめな話になるけど、コックさんをつけた方がいいな」。自らも欧州などを飛び回り「ホテルの料理ばっかだと、どうしてもつらくなる。ましてや体が資本なんだから」と米ツアー進出に向け、専属料理人帯同の勧めを説いた。

 さらに「英語が分からないと相当損する。たとえばほかの選手が打って、ギャラリーが『今のはショートした』と聞こえれば、クラブ(選択)も変わる」と国際映画祭などでの経験をもとに真剣な表情で力説。「唯一日本人でメジャーを取る可能性がある選手。もり立ててやって」と、巨匠は報道陣に頭も下げた。

 石川は番組を通して、各界の“一流”から勉強する考えで「1回目からいい経験した」と笑顔。その横でたけしは「次のゲストはテツ&トモや小島よしおだな。人生勉強になる話が聞けるぞ」とさらなる助言を授けていた。






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