起きる。天気いま一つ。即寝室の掃除。その後、除湿器オン。さらにふとんに乾燥機。敷布団の両面とも
掛け布団も、今日もふかふかだ。今からは週1はフトン乾燥が必要。
昨日寝る前に、ソファも拭いてサラサラ。今朝も廊下も掃除機。ついでに雑巾掛け。月1は床を拭
く。
円は105円前後。ジムへ肩と脚、上腕も。
日経夕刊でおもしろいコラム発見。以下全文。
明日は仕事。
モードの方程式
◆中野 香織◆
「幸福の基準」のわな
仕事柄、日々、膨大な量のファッション情報に接している。
完ぺきなヘアメイクを施された美女が豪華な服飾品をまとい、高級車から降りてくる彼氏を迎える…みたいなライフスタイル語りは、広告がからむ虚構の演出ということぐらいは知っている。
バッグのブランド名を見て「広報のNさん、がんばってるのね」と裏読みする習慣もあるので、ふだんは笑って読み飛ばす。
それでも。疲れた時や現実がうまくいかない時などにふと、空虚で無意味な自己嫌悪に襲われることがある。
あの「幸福の基準」のかけらも自分は満たしていない…と。
この理不尽なもやもや感は、赤坂真理さんが『モテたい理由』のなかでずばり表現するこんな感覚に近い。
「ありえない設定に毒され、それを実現しない私のほうに何か問題があるように思えてきて自己卑下に陥る」
経験と裏読みの訓練を多少は積んだ大人でさえ、時にはそんな影響をまぬがれないのである。
ましてやナイーブな若い人たちは。
ファッション情報がもたらす社会問題として、これまではたとえば、「サイズゼロ志向が生む拒食症」が指摘されてきた。
やせたモデルにあこがれる若い女性が陥りやすい病理として。
だが最近、新たに浮上しているのは男性の問題。
「アスレティカ・ネルヴォーザ」である。
「神経性過度鍛錬症」とでも訳せようか?最近とみに増加したメンズファッション誌と無関係ではない。
美しい男性モデルを目にし続けることで、自分の身体が間違っているのではないかと不安にとらわれ、ジムで過剰なまでにボディー作りに励んでしまうこと。
この研究を共同でおこなった心理学者、デイヴィッド・ジャイルズは英「タイムズ」紙でこんなふうに語る。
「こうした雑誌を読むあらゆる男性読者は何らかの影響を受ける。しかもデートの相手のいない男のほうが、いる男より、大きな影響を受ける傾向にある。
安定したパートナーがいる男は不安の度合いも少なく、ジムに行く時間もなくなるからであろう」
虚構のライフスタイルのなかの美や幸福に魅せられ、そこに手が届かないのは自分に落ち度があると思い込み、理想に近づくべく自分磨きに励む結果、ますます現実の幸福から遠ざかり…というスパイラルがほの見える。
おしゃれですてき、でもシングルという男女が増えている理由とも無縁ではなさそうな。
(服飾史家)
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