ヨナ「歴代最高得点」で100万ドル? 真偽も含め話題に

2010.03.02


「国民の妹」から「世界のヒロイン」となった金妍児をめぐる話題は尽きない(鈴木健児撮影)【拡大】

 バンクーバー五輪フィギュア女子で金メダルに輝いた韓国の金妍児(19)=キム・ヨナ。英大衆紙「デーリー・メール」(27日付)が「世界新記録を打ち立てたヨナが100万ドル(約9000万円)を手にする」と伝えたことが、真偽も含め話題を呼んでいる。

 同紙によると、ヨナのスポンサーを務める韓国の金融機関が、ヨナが今大会で自身が持つ歴代最高得点を塗り替えた場合、100万ドルの保険金を受け取れるよう英ロイズ・シンジケートと契約していたという。ヨナは実際に空前絶後の228.56点をたたき出してみせた。

 金メダル獲得で、政府などからヨナに支払われる報奨金は6000万ウォン(約460万円)。体育年金の受給額は上限に達したが、月額100万ウォン(約7万7000円)とささやかなものだ。

 それだけに100万ドルは破格。英紙の報道を受け、ヨナを公式支援する韓国唯一の金融機関、国民銀行に注目が集まった。同行はヨナが国際大会で優勝すれば金利を0.5%上乗せする積立預金を昨年5月に発売。預金総額1兆ウォン(約800億円)に達しようかという人気商品となっている。

 五輪でヨナが金メダルなら相当額の追加金利が必要となるだけに、備えで保険をかけても不思議はない。ところが同行側は「ロイズと保険契約をしたことはない。一時的に検討はしたが、保険金と追加金利が同じくらいなのでやめた」と否定。誤報の疑いも出てきた。

 米経済誌「フォーブス」の推計では、ヨナの年収は800万ドル(約7億2000万円)。その大部分は広告契約料で、昨年だけで26本のCMに出演している。仮に100万ドルの報奨金がウソでも、金メダル特需で今年の年収がさらに跳ね上がるのは間違いない。

 ちなみに、ヨナに及ばず銀メダルだった浅田真央(19)は、日本オリンピック委員会と日本スケート連盟から、それぞれ200万円の報奨金を受け取る。