3月4日
○本日送られてきた本
朝日出版社より「西洋絵画のひみつ」藤原えりみ著

元匿さん
どうしちゃったのかと思っていたら、いろいろ考えることがたくさんあったそうで、ぼくもいろいろ考えることがたくさんありますけれど考えるのが面倒臭くてほったらかしにしていたらいつの間にか気がついたら解決していたり、大したことでなかったり、結局運にまかせるしかないんですよね。運に対して低姿勢になるのが一番いいみたいですね。ぼくのいろいろはこの間まで身体のことだったけれど、今は来月カサブランカとかマラケシュに行くことを考えています。この間からあまりテレビを観ないんですが、ふとつけたらモロッコの番組を2回も観てしまって、だんだんモロッコ、、モロッコと頭の中で繰り返している内にとうとう行く決心をしてしまいました。

3月3日
今日は暖かい。公園での読書日和だ。そのために本を2冊買ってきた。その一冊は貝原益軒の「養生訓」。何冊も持っていて、何回も読むんだけど、訳者が変わるたびに買っている。買うことがすでに養生訓の実践になっているのだ。

アトリエに向う時、目の前を歩いていた帽子にコート、スニーカーにショルダーバックとビニール袋(買物がいっぱい入っている)を持った白髪混じりに薄いサングラスの初老(?)のおばさんが、ぼくが追い越しそうになると急に5~6メートル走り出す。近づくとまた走る。道路に面した公園の近くになると公園内の抜け道をダッシュする。また近づくボク。また走るおばさん。またぼくの足を聞いたおばさんは走り出す。こんなことを10回ほど繰り返す。あんまり面白いので、どこまでもおばさんの後をついていってやろうと覚悟する。その内おばさんは走り疲れて倒れるかも知れない。と思ったらアトリエの隣の歯医者さんに入ってしまった。

オリンパス主催の「クリエイティブ・フォト・コンテスト」の第一回目の審査をすることになりました。詳細は下記オリンパス・ペンのホームページをご覧下さい。
http://fotopus.com/style/photocon/

○本日送られてきた本
平凡社より「松本清張=黒の地図帳」/「白子正子=十一面観音の旅」別冊太陽

3月2日
オノ・ヨーコさんがアトリエに遊びに来られて、夕食をしながら4時間あれこれマクロから、ミクロまでの話しをする。いつも彼女といると時間の外に出ているようで、中々帰還ができなかったりする。チェコの国立モラビアン・ギャラリー(美術館)での個展のミーティングに来ていた館長、学芸員、大使館の人達がヨーコさんの来訪で、びっくり仰天。ヨーコさんの海外での知名度の偉大さを目の当たりにした感じだ。ぼくがびっくりしたのは別のことだが、40年前から行方不明になっていたピンクガールの1966年作「テレビ」がなんとヨーコさんの手に渡っていた。いつ海外に流出したかわからなかったけれど、まさか彼女のコレクションになっているとは!!絵の運命の不思議さを見せつけられた感じだった。


アトリエにてオノ・ヨーコさんと
○本日送られてきた本
木村永遠さんより「おにぎりはすりすり」にぎにぎ著

やっと、小説集二作目「ポルトリガトの館」(文藝春秋)の見本刷が出来た。表題作の他に「パンタナールへの道」と「スリナガルの蛇」も収録されている。この三篇は別々の物語だが、それぞれの頭と終わりの部分で連鎖している。他にも共通したイメージがある。物語の舞台はスペイン、ブラジル、インドと南方の旅で遭遇する世にも不思議な「現実」の話である。現実ともうひとつの分離した現実が交差することで能の世界を再現させて見たかった。前作「ぶるうらんど」の第三章目がそうだ。是非読んで見て下さい。そして感想を寄せていただくと嬉しいです。発売は3月10日。


○本日送られてきた本
平凡社より「健康問答」/「養生問答」五木寛之・帯津良一

3月1日
文章のプロはそんなことないのかも知れないけれど、ぼくは文章など書いて、校正もするのだけれど、それが印刷物になって商品、製品になって、社会化された途端、書いた文章のアラやミスが見えて、ああすればよかった、こう書けばよかったと思うのである。まぁどうでもいいことだけれど。

人間はどうでもいいことにコセコセするが、アートはそんなもんを突き抜けた存在でなければならない。技術がどう、美がどう、何をテーマに、なんて言っている間はあきまへんなぁ。どうでもええという境地にならんとあかん。

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since July 13th, 2008