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バンクーバー五輪 女子フィギュア 華の氷上決戦
浅田真央 攻めて銀メダル
(週刊朝日 2010年03月12日号配信掲載) 2010年3月4日(木)配信
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女子では五輪史上初となる3度のトリプルアクセルを決めて、銀メダルに輝いた浅田真央。今シーズン前半の不振を乗り越え、自分に打ち勝つ攻めの滑りを見せた。浅田を15歳のころから取材してきた筆者が、現地で見届けた「真央らしさ」あふれる滑りとは──。朝日新聞バンクーバー特派記者・坂上武司
スピードスケートの高木美帆と初めて会った感想を聞いたとき、ぽろっとこぼした言葉が印象的だった。
「いいなあ、彼女は。15歳でオリンピックに出られて、ラッキーだなあって思う」
やはり4年前、浅田真央はトリノ五輪に出場したかったのだ。年齢制限でトリノに出られなかったことに関しては、常に、
「気にしていないです」
「バンクーバーでがんばります」
と、言い続けてきた。
だが、あのころの自分と同じ年齢で初舞台を踏める高木をうらやましいと思う気持ちは、やはりあった。
複雑な思いを抱えたトリノ五輪から4年。バンクーバーのパシフィックコロシアム、本番リンクで初の公式練習を迎えた彼女は、4年間抱えてきたものを解き放つように、身体いっぱいでうれしさを発散していた。
「ここに来られて幸せです、今、本当に楽しいです」
4年越し──それほど彼女のオリンピックへの思いは深かったのだ、と改めて思った。
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