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「バカバカしき」バンクーバー五輪

2010年03月04日17時00分 / 提供:ゲンダイネット

ゲンダイネット

●役員はビジネス、選手はエコノミー

「帰りの飛行機はビジネスクラスに乗せてもらえるんスか?」

 バンクーバーからの帰国に際して、スピードスケート男子500メートル銅メダリストの加藤条治(25)が、日本スケート連盟理事で日本選手団総監督の鈴木恵一スピード強化部長(67)にそう聞いていた。五輪参加の際、通常、選手はエコノミークラスに乗り、ビジネスはJOC(日本オリンピック委員会)の本部役員らが乗ることになっている。

 加藤の要望が通ったのか、メダルを獲得した7選手のみ、帰国便はビジネスチケットがあてがわれたという。メダルを取ったことへのご褒美なのか。

 JOC関係者はこう言う。

「メダリストは通常の選手と違い、(帰国後)文部科学省へのあいさつ回りなどがあり、その疲れなどを考慮してビジネスとなりました。ご褒美や今回のみの特例というわけじゃなく、これまでの大会でも同様の待遇だったと思います。また、夏季五輪を含めて、身長190センチ以上であるとか、肉体的な理由でエコノミーに座るのが難しい選手はメダリストでなくても、ビジネスクラスに乗る場合がある。バンクーバーでは、総監督、選手団団長、副団長が往復ビジネスです」

 成田空港からバンクーバーまでの飛行時間は片道で8〜9時間。帰国便は9〜10時間もかかる。五輪の主役はあくまで選手。役員じゃない。行きも帰りもビジネス席は選手を優先するのがスジだ。5個のメダルに役員がふんぞり返るのが心配だ。

●別荘借りてラブラブだった上村と皆川

 女子モーグルで4位だった上村愛子(30)と、スタートからわずか「10秒」で途中棄権したアルペン回転の皆川賢太郎(32)。

 閉会式には夫婦そろって出席するなど、最後は仲むつまじい光景ばかりが目立っていた。

 だが、そんな2人に対し周囲は冷たい視線を送っていたようだ。ある放送関係者が言う。

「お互いが遠征続きで、なかなか会えない事情はわかるが、2人は完全にハネムーン気分でしたからね。上村は大会2日目に競技が終わったのに、その後は帰国もせず、選手村にも入らず、バンクーバー市内の別荘で優雅な休日を送っていた。皆川も競技で惨敗した直後に落ち込んだ様子もなく上村と合流。ラブラブで周りはすっかりあてられていた。別荘は関係者が用意したものだとは思いますが、いくら何でもやり過ぎと、選手や報道陣から批判が出ていました」

 皆川はヒザの故障もあり、そもそも五輪に出る力があったのかすら怪しい。

 帰国後、上村は「今回はとてもいい環境の中で(試合に)臨めた。幸せな気持ち」と言い、皆川は「ソチに向け夫婦で同じ夢を持ち、同じ競技者として過ごせたら楽しい」だと。

 いい加減にしてくれ!

●ひんしゅく買った懲りない女子アナ

 多くのテレビ局の女子アナが今回も現地に乗り込んだ。中には熱心に取材したり、日頃から勉強したりしているのもいたが、外国メディアや周辺関係者から「アイツは何様か」とヒンシュクを買っていた女子アナがいたという。Hアナだ。

 現場を目撃したある記者はこう証言する。

「日本人選手が絡んだあるプレス会見でのことです。Hアナは自分の取材が終わると、イタリア人選手が質問に答えている真っ最中に席を立ち、退出したんです。通常そうした会見では、最後まで残るのが暗黙のルール。初歩的な決まり事すら知らなかったのか、よほど急用でもあったのかは知らないが、他の記者が『失礼なヤツ』と呆れてました」

 さらには以前から熱心に取材しているベテラン記者らをよそに、陳腐な質問をして選手や他の報道陣の反感を買うこともあったとか。

 かと思えば、Eアナは同じ局のディレクターと試合会場でベタベタ。「取材に来たのかバカンスなのか」と皮肉られていた。

 競技に一生懸命な選手が、こんな場面を目にしていないのが、せめてもの救いだ。

●選手ほったらかし女房追いかける報道陣

 皆川のズッコケのおかげか、ほとんど話題にも上らなかったもうひとりのアルペン選手の佐々木明(28)。18位という平凡な結果なのだから当然といえば当然だが、佐々木の場合、さらに悲惨な出来事が待ち受けていた。競技後、本人よりも「妻」の方に取材陣が殺到してしまったからだ。

 佐々木の妻といえば、元レスリング選手で現在はスポーツキャスターの山本美憂。本人はこっそり佐々木の応援に来ていたようだが、会場で山本の姿を見つけたテレビ局クルーや記者らがコメントを取ろうと集結。この影響で、競技終了後の通路は選手そっちのけで、山本が取材されるという異様な光景に包まれたのだという。

「呆れていたのが現地の警察やボランティアをしていた警備員です。アルペンの選手といえば、欧米では英雄扱いされるほど人気がある。なのに、なぜ奥さんの方に注目がいくのか。選手を取材してあげないのか、と」(現地取材記者)

 警備員に同情されるほど、存在感がなかった佐々木と、選手よりその妻に群がる日本のマスコミの大騒ぎぶり。

 どっちもどっちだが、いずれにしても恥ずかしい限り……。

●“惨敗”に輪をかけた知ったかぶり

「王国復活」を掲げ今大会に臨んだノルディック勢。特に、複合男子団体は2大会連続金メダル(92年アルベールビル、94年リレハンメル)以来となるメダル獲得に期待が高まっていたが、終わってみれば「距離」での遅れが響き6位入賞どまり。クロスカントリー競技でも女子30キロクラシカルで石田正子(29)が冬季オリンピック史上、アジア勢最高位となる5位入賞を果たした以外は惨敗。世界との壁を痛感させられた。

 この敗因を一部テレビやマスコミは「板に塗るワックスが結果を左右した」と解説していたが、話はそんな単純なものではないという。スキー板メーカーの関係者は呆れながらこう話す。

「本来、ワックスはスタート直後の数分ではげてくるのがほとんど。だから、スキーの滑りへの影響はわずかです。日本勢のスキーが滑らなかった本当の原因は、ワックスの奥にある『ストラクチャー』という部分の構造です。板の土台部分に細い溝を入れて、水はけを調整するのですが、日本はこの調整でミスをしたのです。それをワックスだけのせいにするのはおかしな話です」

 実力で劣るうえ、板の調整に失敗。何も知らず「ワックスのせい」と報道する一部マスコミ。これじゃメダルが取れないのも無理はない。

(日刊ゲンダイ2010年3月3日掲載)


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関連ワード:
  スキー  エコ  マスコミ  女子アナ  

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