2010年2月1日月曜日
NHK龍馬伝にあわせて「土佐・龍馬であい博」が始まった。観光客の出足も好調のようで何よりです。
ところで、であい博に合わせ高知県文化財団内のこうちミュージアムネットワークから「幕末維新の土佐 探訪図会」というA4判の冊子が出版されました。最初の1ページ目を開けると坂本龍馬を中心に土佐藩下士層と上士層の重要人物が写真で紹介されており、これはなかなかいい冊子だなと思いました。
ところが、龍馬を中心にし結成された海援隊士の中に近藤長次郎の名が列記されています。彼は亀山社中で活躍し、薩摩経由で長州のため小銃買いつけやユニオン号購入にも尽力しました。しかし長州より得た報賞金で英国留学を計画したことが露見、1866(慶応2)年29歳の若さで切腹します。それで彼は海援隊士にはなれませんでした。
もう1点は23nからの城下エリアマップに板垣退助の銅像が表示されておらず、土佐・龍馬であい博推進課の課長補佐さんも付記した方がいいと言われました。増刷の予定があるそうで、ぜひそうしてもらいたいと思います。
その他「真覚寺日記」のところでは校正ミスと思われる個所がありました。しかしこの冊子は多少の間違いはあるものの全体としては非常に優れており、私のような中途半端な歴史好きにはとても役立つ文献となっています。
【尾崎三郎=66歳、高知市】
記事を読み終わりました。