トヨタ叩きは米国の“謀略”
フォードにも多い苦情
(週刊朝日 2010年03月12日号配信掲載) 2010年3月4日(木)配信
米国の多国籍企業の多くはこうした“特殊なケース”に備え、自前の情報機関や防衛組織を有しているという。宮崎氏はそういった必要性を説いたわけだが、最後にこう付け加えた。
「国や国土交通省のバックアップに期待したい。急加速はトヨタだけの問題ではないこと、現代社会では、テロリストによる電磁波攻撃もありうること、したがって全世界が共通問題として取り組むべきだと提唱するくらいしてはどうか。国を挙げて取り組むべき事態だと思っています」
米国の軍産複合体の謀略に対するとすれば、日本でも政官業の連携が必要なのかもしれない。
トヨタの米国でのリコール問題の主な経緯
2007年 9月26日 |
米国でアクセルペダルがフロアマットに引っかかるおそれで「レクサスES350」など2車種約5.5万台のリコールを発表 |
2009年 8月28日 |
米カリフォルニア州で「レクサスES350」が暴走して事故。4人が死亡した。米メディアのトヨタ批判に火がつく |
9月29日 | 米国で「カムリ」「プリウス」「レクサス」など7車種について、フロアマットの問題があると発表。後にリコールとなり、対象は約426万台にふくらむ。ラフッド米運輸長官が「緊急事態だ」と異例のコメント |
2010年 1月21日 |
アクセルペダルに不具合があるとして、米国で「カローラ」など8車種約230万台のリコールを発表 | 27日 | フロアマットの問題で、新たに米国で5車種計約109万台を追加リコール |
2月3日 | ハイブリッド車「プリウス」のブレーキが利きにくいとする苦情が日米で相次いでいることが発覚 ラフッド米運輸長官がリコール車の保有者に対して、「運転をやめるべきだ」と発言。夜には豊田章男社長に異例の電話 |
4日 | 米当局がブレーキの問題について、本格的な調査を始めたと発表 |
5日 | 豊田社長が会見し、米当局の指導に対し、「真摯に全面的に協力」と語る |
9日 | 米当局が、「カローラ」が走行中に予想外に左右に向きを変えるとする苦情に対して本格調査を検討と報じられる |
23日 | 米下院のエネルギー商業委員会の公聴会に、トヨタ米販売子会社のレンツ社長が出席 |
24日 | 米下院の監督・政府改革委員会の公聴会に、豊田社長が出席 |
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